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FASHION ファッション

2021.12.05


いいものを選ぶために、“M-65”で知っておくべきこと!

ミリタリーウエアには多くの名作がある。が、カジュアルからラグジュアリーブランドまで、多くが手掛けるモデルのひとつとえいば“M-65”だろう。多様なスタイルにおいて愛されているということは、つまり完成されたデザインということ。ミリタリーに限らず、アウター全般における大定番だけに、それがなんたるかを知っておくのはもはや義務!? 単にポケットが4つ付いているのが、“M-65”ってわけじゃないぞ!

“M-65”とは■

“M-65”の65は、1965年にアメリカ陸軍に正式採用されたことに由来。野戦用服、つまりフィールドジャケットで、その特徴に大型の4つポケットとエポーレットの存在が挙げられるが、これはその前身であるM-43、M-51の系譜を継ぐもの。それら2モデルとの大きな違いは襟だ。M-43はオープンカラー、M-51はレギュラーカラーとどちらも襟付きとなっているが、“M-65”になってからはスタンドカラーへと変更された。で、 “M-65”という名称が付くアイテムは、実はもうひとつある。それが“M-65パーカ”。いわゆるモッズコートと呼ばれるM-51パーカの後継モデル。M-51パーカがフード一体型なのに対して、M-65パーカはフード着脱式でスタンドカラーになる。こうした細部の違いでモデル名が変わるので、混同しないよう気をつけたいところだ。

“M-65”が実に幅広いブランドで手掛けられ愛されている理由は、時代の影響も大きい。1965年といえば、ベトナム戦争がはじまった年。ベトナム戦争は映像で克明に記録された最初の戦争と言われており、“M-65”がテレビを見ている世界中の人の目に焼きつけられたのは想像に易い。映画『ランボー』でベトナム戦争帰りのランボーが着用したことも、また然り。そうした理由から、フィールドジャケット、ひいてはミリタリーウエア全体における象徴的存在になったといっても過言ではない。

1965年から2008年まで、40年以上にわたり軍に採用され続けてきたことからも、その完成度の高さはお墨付き。機能を突き詰めた結果たどり着いたデザインは、時代もトレンドも関係なし。鉄板アイテムと称されるのも、納得だ。 

 

“M-65”の原型はこれだ!》
[アヴィレックス]
AVIREX


2万7280円(アヴィレックス/アヴィレックス 新宿)

リアルサプライヤーならではの
本物志向な作りこみに注目!

オリジナルはコットン×ナイロンだが、これはコットン100%のバックサテンを使用。ストーンウォッシュをかけることで、リアルヴィンテージも真っ青な味のある風合いを表現した。さすが、実際に米空軍へ様々なユニフォームを納入してきた実績のあるサプライヤーらしい仕上がりだ。胸につけられたワッペンも、リアルなカウレザーにこだわっている。 

 

押さえておきたいディテール5


大型のフラップ付き4つポケット。ボタンやボタンホールが装備品に引っかからないよう、内側に隠されている。ウエストにはドローコードを内蔵する。

袖先に付けられた、三角形のフラップ。マジックテープで内側に固定することができ、グローブなどと連結する際に用いられた。後期モデルでは廃止に。

肩章などを装着するエポーレット。といっても単に飾りのためじゃなく、水筒や双眼鏡といった装備をたすき掛けする際に、ずり落ちないようストラップをここに固定した。

ウエスト内にはドローコードが。下からの風の侵入防止といった目的もあるが、少ないサイズ展開でより多くの人にフィットさせるためという目的もある。

“M-65”最大の進化であるスタンドカラー。チンストラップとともに、首元の防寒性が高まった。ジップを開けると、内部にはフードを内蔵する。 

 

《お洒落ファッションブランドが手掛けた変形“M-65”!》
[ピルグリム サーフ+サプライ]
PILGRIM SURF+SUPPLY


4万1800円(ピルグリム サーフ+サプライ)

その生地感やシルエットに
やはりサーフな香りが!

武骨な印象の“M-65”も、コーデュロイでならカジュアルな印象に。遠州地方で織り上げた同生地は、柔らかな風合いが魅力。4つポケットといった“M-65”ならではの機能的なデザインを踏襲しながらも、ゆったりしたサイズ、そして落ち着いたカラーリングとともに、リラックス感あふれる着姿を楽しませてくれる。 

 

[アダム ロペ]
ADAM ET ROPE


4万5980円(アダム エ ロペ)

ミニマルデザインに仕上げた
アーバンフィールドジャケット!

穴が空いても裂け広がらないリップストップ織り。ミリタリーで定番の生地をニュージーランド産メリノウールとリサイクルポリエステルで織り上げることで、タフにして品のよさをにじませる“M-65”に仕上げた。4つポケットやエポーレットといった象徴的なデザインを残しつつ、余分は削ぎ落とすことで都会顔に。 

 

[アスペジ]
ASPESI


12万6000円(アスペジ/トヨダトレーディング プレスルーム)

大人にふさわしい“M-65”
つくり手といえばココが本命!

イタリア発、大人の上質“M-65”つくりの名手といえばココ。ポリエステルを用いつつ、熱処理によってピーチスキンのようなナチュラルな風合いを実現。中綿に機能素材のCOMFORTEMPを採用することで、保温性も確保している。ミリタリーらしい武骨さを残しながらも、すっきりとしたシルエットに仕上げた点も見どころに。 

 

[ストーンアイランド]
STONE ISLAND


17万6000円(ストーンアイランド)

この冬シーズンにおいて
重宝するのはこんなタイプ!

イタリアにおけるミリタリーの名手といえば、こちらも忘れてはいけない。素材の耐久性に優れ、摩擦に強い機械紡績されたナイロン糸を使い、さらに高機能中綿プリマロフトを採用することで、軽さと保温性を両立した。リサイクル素材を70%も用いたサスティナブルなつくりにも注目したいところ。

“M-65”は時代やトレンドと無縁なエバーグリーンなアイテム。アメカジにもイタリアファッションにも似合う幅の広さも持ち合わせるとなれば、コレぞ1着持っておいて損のないアイテムといえる。折しも、今季は武骨なアメカジが人気とあらば、いっそう気になる存在だ。 

 

 
Information

●アヴィレックス 新宿
TEL:03-5367-2013

●アダム エ ロペ
TEL:0120-298-133

●ストーンアイランド
TEL:03-5860-8360

●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567

●ピルグリム サーフ+サプラ
TEL:03-5459-1690

写真=正重智生 スタイリング=田川 匠 文=安岡将文
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa  text : Masafumi Yasuoka
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