今季の〈モンクレール〉で、面白いのはこのダウン!
名作映画シリーズほど、守りに入らず攻めの姿勢で楽しませてくれるもの。たとえば待望の公開となった007最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』もそう。007像は変わらないのに、見るものを飽きさせない驚きの展開でグイグイと引きこんでいく。で、そういう心意気って、マンネリ化しがちなダウンジャケットにおいても大切なのではないかと。なにしろ、今回紹介する〈モンクレール〉の新作は、驚きや新鮮さを印象づけられる仕掛けが満載なのだから!
25万7400円(モンクレール/モンクレール ジャパン)
“IDIL(イディル)”と名づけられたショート丈ダウンは、スカイブルーのボディに白ジッパーが走る爽やかな配色が印象的。でも注目してほしいのが、実は横顔。両袖の肩から袖口に走っているジッパーを開くと袖がパカッと割れて、なんと〈モンクレール〉のレタリングがお目見え。こんな印象変化を楽しめるダウンは今までなかったから、洒落者を印象づける“掴み”としても使えるかも!?
36万1900円(モンクレール/モンクレール ジャパン)
こちらは、大人好みの素材を宝石箱状態で盛りこんだモデル“ROBERT(ロバート)”。柔らかなツイードウールのボディを高密度ナイロンで切り替え、フードには毛並みのいいラクーンファーをあしらっている。高級感も存在感もある素材同士を組み合わせながら、それをセンスよく見せられるハイブリッド感の演出力は、さすが〈モンクレール〉。デニムはもちろん、今どきのウールパンツやシャカパンに合わせやすいのも魅力。
26万7300円(モンクレール/モンクレール ジャパン)
冬の街に清々しさをもたらしてくれるこちらの白ダウンは“GUERIN(ゲラン)”。光沢感のあるナイロンラケ素材からほんのり色気を感じる仕上がりだが、実はこれ、リバーシブル仕様。裏返すと撥水性のあるマットなナイロンボディが表面になり、ちょっとした印象変化を楽しめる。さらに面白いのが、左右の裾にあるジッパーを開くとサイドベンツが出現すること。その状態でウエストのドローコードを絞ると、両脇がストンと落ちるブルゾンシルエットから、写真のようなテイラードJK風の上品なシルエットにイメチェンできる。
18万9200円(モンクレール/モンクレール ジャパン)
こちらのダウンベスト“ZEM(ゼム)”は、あえてのオーバーサイズを採用したパッチポケットがインパクト大。しかもこの部分、ワーク感のあるツイル素材を使用しているから、印象はタフ。加えて、両肩にはトリコロールのリボンを走らせ、背中の中央にはプチロゴワッペンをプラスするなど、ブランドアピールも忘れちゃいない。これらはありそうでない場所に施されているってことで、新鮮見えも間違いなし!?
photo : Kouki Marueki(BOIL) styling : Hidenori Asai text : Takumi Endo