敵ターミネーターが厄介すぎる!『ターミネーター:ニューフェイト』
大ヒットシリーズ『ターミネーター』は、過去5本の映画が作られてきた。けれども創造主のジェームズ・キャメロンが実際に製作に関わったのは、最初の2本だけ。この最新作はキャメロンがプロデューサーとして復帰。いわゆる、1991年に日本で空前のブームを巻き起こした『ターミネーター2(T2)』の正式な続編だ。サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンも復活し、物語もシリーズの王道を極める作りになっている!
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『ターミネーター:ニューフェイト』
ムネアツなポイントは?
“また聞けた! T-800の名セリフ”
『T2』でジョン・コナーを守り、溶鉱炉に沈んだターミネーターT-800。しかし、未来から送りこまれた同型がジョンの抹殺に成功する、というショッキングな出来事から幕開け。今度は現代のメキシコシティで、21歳のダニーが最新型ターミネーターREV-9に襲われる。ダニーを守るため未来から強化型兵士のグレースがやって来るのだが……。物語の展開は、シリーズの第1、2作をまとめ、アップデートしたような構成といっていいだろう。復讐心に燃えたサラ・コナーもさすがの貫禄で、とにかく格好がいい。そのサラがダニーの味方に加わることで、守る側も、守られる側も女性が活躍するという、これもまた新鮮で面白いところだ。
注目の最新型ターミネーターREV-9は、触れた相手の外見に変わることができ、なんと2体に分離も可能。さらに、どんなダメージを受けても約30秒で再生するという厄介な能力を持っている。それに対抗する強化型兵士グレースの、性別を超えた力強さには思わず惚れぼれ! さらに、お馴染みのシュワルツェネッガー演じるT-800は、人間らしい哀愁を漂わせるなど渋さ満点。定番の名セリフや彼らしい行動が一風変わった形で登場したり、シリーズファンの心をガッツリと掴むだろう。AI(人工知能)が身近になった現在、シリーズのテーマであるAI反乱は、よりリアリティをもって迫ってくるはずだ!
『ターミネーター:ニューフェイト』
製作/ジェームズ・キャメロン 監督/ティム・ミラー 出演/リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイビス、ナタリア・レイエス 配給/ディズニー
2019年/アメリカ/上映時間129分
11月8日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
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