〈マクラーレン〉60周年記念イベントに集結した名車とは?
限界に挑戦し続けて、アップデイトを繰り返す。そんな精神を貫き、硬派なドライバーにも愛される〈マクラーレン〉。そのスーパーカーは、スポーツカー由来のダイナミックな走行性能を持ちながら長時間ドライブしても快適だと名高い。そんなブランドがついに60周年を迎え、六本木ヒルズの大屋根プラザで記念イベントを開催。過去に手掛けた数々の名車が展示されたのでその様子をご紹介しよう。
ブルースのスーパーカーに対する思いは、ロードカーデザイナーであるゴードン・マレーの手により“マクラーレン F1”となって実現された
まずは、黄色のボディが目を引く“M6GT”。こちらは初の公道用スポーツカーとして開発されたもの。スポーツカーのような走行性を持つロードカーを実現したいという、創業者であるブルース・マクラーレンの願いから試作された。彼の死により市場に出ることは叶わなかった1台が、六本木に舞い降りたとあって熱い視線を集めた。のちに革新的なロードカーが人気を集めている原点が、ここにあるといっても過言ではないだろう。
また、1988年のF1世界選手権で驚異的な成果を収めた“MP4/4”も鎮座。マシンには〈マクラーレン〉のシャシーとホンダエンジンを採用。優れた性能をアイルトン・セナとアラン・プロストの名ドライバーが引き出したことも重なり、16戦中15勝をもぎとって伝説となった。