あたたかさ、上品さともに安心感のあるやや長めの丈が嬉しい。優男っぽくならない太めのリブニットや、少し生成りっぽい白使いのバランス感がさすが。後ろ姿は全面ニット。13万5000円(ヘルノ/ヘルノ・ジャパン)
白という色には2種類ある。たとえば普段の白Tは、どんな装いにも馴染む“脇役の白”だし、映画『華麗なるギャツビー』でディカプリオが着こなしていた白スーツは名実ともに“主役の白”だろう。あの存在感抜群の白はなんだか思い切りがよくて、大人の余裕や品が漂っていた。ただ、そんな憧れがあっても、現実問題大胆に白を纏うのはちょっとかっこつけすぎている気がしてしまい、結局グレーや紺といった無難な選択に手が伸びるのが関の山。
でも、この冬はそんな“主役の白”に挑戦するいい機会。なぜなら、〈ヘルノ〉が男らしく纏える白ダウンを作ってくれたのだ。それがこちら。ミリタリーライクなM-65型に落としこんだことで、真っ白でも武骨。“かっこつけちゃった”的なキザな感じがまるでナシ。さらにそれをお得意のニットとナイロン、そしてダウンのハイブリッドで表現したことで、いつものデニムやイージーパンツにも合わせやすい。つまるところ、その存在感は“主役級”なのだけど、なんとも袖を通しやすい1着となっている。これなら憧れの白アウターでも照れずに(?)着られそうでしょ。かっこつけてないのにこの主役っぷり、熟練の名俳優さながらの佇まいに惹かれてしまうはずだ。
フードを外すと落ち着いた印象に!フード部分はスナップボタンで取り外し自由。その日のコーデがいつものカジュアルならフードあり、デートなどで大人っぽい装いならフードなしで着るのがオススメ!
●ヘルノ・ジャパン
TEL:03-6427-3424
雑誌『Safari』11月号 P165掲載
“Catch the Wave!”の記事をもっと読みたい人はコチラ!