その美貌は国宝級!
人気女優5人の妖艶すぎる映画5選!
俳優にとって求められるのは演技力。そこに美貌が加われば、女優にとって鬼に金棒。そこで、演技力と美貌が備わっている女優5人の代表作を1本ずつセレクト。これは繰り返し観たくなるはず!?
MONICA BELLUCCI[モニカ・ベルッチ]
『マレーナ』
製作年/2000年 監督・脚本/ジュゼッペ・トルナトーレ 共演/ジュゼッペ・スルファーロ、ルチアーノ・フェデリコ
妖艶な歩き姿にゾッコン!
第二次世界大戦中のイタリア・シチリア島。主人公の少年レナートは街のマドンナ的存在のマレーナに夢中。レナートにとって彼女は遠くから見つめるだけの手の届かない高嶺の花なのだ。いつもうつむき加減にひとり歩く彼女に憧れ、妄想をしていた。けれどマレーナの夫が戦死したことから状況は一変。未亡人であるマレーナは生きるために男たちに身を差し出すようになり……。
“イタリアの宝石”と称されるモニカ・ベルッチの神々しさが尋常ではない本作。ただ歩いているだけなのに画面越しに伝わってくるような妖艶に香りたつフェロモンはまさに唯一無二で、彼女の曲線美を引き出す衣装も素晴らしい。といっても後半でマレーナが辿る悲惨な転落はつらいものが。男には欲の対象としか見られず女には蔑まれ疎まれ。助けの手を差し伸べるには幼すぎたレナートの成長と贖罪に涙するはず。
JENNIFER LAWRENCE[ジェニファー・ローレンス]
『レッド・スパロー』
製作年/2018年 監督/フランシス・ローレンス 共演/ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナールツ
ジェニファーの美貌を生かした作品!
ケガによりバレリーナの道を諦めたドミニカ(ジェニファー・ローレンス)。病気の母がいる彼女は、ロシア国家情報院に勤める叔父からの圧により諜報機関のスパイになる。武器は“女”で、ターゲットにハニートラップを仕掛けてミッションを遂行する。常に危険と隣り合わせだが、ドミニカは類まれな美貌と明晰な頭脳で頭角を現していく。そんなとき、ドミニカはCIA捜査官ネイト(ジョエル・エドガートン)に近づき、ロシア情報局に潜入しているアメリカ側のスパイの名を探るミッションを課せられる。
全裸も厭わないジェニファーの体当たり演技に圧倒! 特にスパイ養成所で、ドミニカに反感を持つ同期男を満足させろとの“課題”を命じられた時の大胆さは、そう来たか!と衝撃を受ける。“私は国家の美しい武器。”とのキャッチコピーに偽りなしで、まさに美しくクールで妖艶な最強のスパイだ。けれど時折見せる弱さや人間味もいい。ジェニファー・ローレンスのポテンシャルを最大限に活かしたハマり役。
LEA SEYDOUX[レア・セドゥ]
『アデル、ブルーは熱い色』
製作年/2013年 監督/アブデラティフ・ケシシュ 共演/アデル・エグザルホプロス、サリム・ケシゥシュ
ボーイッシュなレアが魅力的!
2013年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作。アデル・エグザルホプロス、レア・セドゥのふたりにも特別にパルムドールが贈られたほど、愛し合うふたりの激情が印象的な愛と成長の物語だ。高校生のアデル(アデル・エグザルホプロス)は街中で見かけたブルーの髪色をしたアーティストのエマ(レア・セドゥ)と知り合い、激しく愛し合うようになる。けれど、未熟で幼いアデルはアーティストとして成功して多忙な日々を送るエマとすれ違っていき……。
ふたりのラブシーンがあまりにリアルで話題になったものの、だからこそ、真剣にぶつかり合うふたりの想いの切実さが伝わってくる(ただし、ふたりは二度とケシシュ監督とは仕事したくないと言っているのも見逃せない事実)。もちろんそれだけでなく、アデルの戸惑いや、エマの自立した女性像、素直に愛し合えることの尊さ、愛を知ったからこそのどうしようもないやりきれなさ……。さまざまな感情が本作には詰まっている。どこか不思議なオーラをまとうボーイッシュなレア・セドゥの存在感がとにかく抜群!
EVA GREEN[エヴァ・グリーン]
『007 カジノロワイヤル』
製作年/2006年 監督/マーティン・キャンベル 共演/ダニエル・クレイグ、マッツ・ミケルセン
クールビューティな美しさに釘づけ!
ジェームズ・ボンドがダニエル・クレイグになってから最初のボンドガールに抜擢されたのはフランスのセクシーダイナマイト、エヴァ・グリーン。映画デビュー作『ドリーマーズ』(2003)で注目されて以来、大胆な演技や、コケティッシュでありながらクールビューティというオンリーワンな雰囲気であっという間に売れっ子に。そんな彼女が演じるのはボンドの監視役として財務省から派遣されたヴェスパー・リンド。ボンドが追う犯罪組織の男がカジノで行なわれるポーカー大会に参加すると聞いて行動を共にする。
エヴァ自身がヴェスパーを「理知的で強い女性」と語っているとおり、ボンドと愛し合うだけでなくストーリーの重要なカギを握り、自らの意志で運命を決めるヴェスパーはかっこいい(が切ない)。黒いトレンチコートやボディコンシャスなドレス、シルクのミニガウンなど、衣装でもセクシーとクールとキュートが共存するエヴァが堪能できる。
MARION COTILLARD[マリオン・コティヤール]
『NINE』
製作年/2009年 監督/ロブ・マーシャル 共演/ダニエル・デイ・ルイス、ペネロペ・クルス
セクシーな舞台シーンに夢中になる!
前回の記事『ペネロペ・クルス映画5選!』でも紹介した『NINE』は、実はフランス出身の美人女優マリオン・コティヤールの美しさも愛でることができる作品。マリオンは、脚本を全く書けなくなったスランプ真っ只中の映画監督グイド(ダニエル・デイ・ルイス)の妻役として登場する。
中心になるのは、悩み深きダメ男グイドと、そんなグイドに愛想を尽かす妻ルイザの関係。演じるマリオン・コティヤールの歌唱シーンは2回あり、欲望の塊であるグイドへの痛烈にして痛切なメッセージがいずれもグッとくる。
マリオンはじめ、女優たちが煌びやかかつセクシーなビスチェや下着姿などを披露しつつ歌うシーンは最高にカッコイイ。もちろん、物語も秀逸で、映画製作からも妻からも愛人からも逃げる以外になかったグイドの運命も見ものだ。
photo by AFLO