『ディスクロージャー・デイ』スピルバーグらしさが楽しめるSFサスペンス!
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どんな映画を観たいかは、希望や状況によって変わるもの。しかし“安定の面白さ”を提供しそうな作品は、大多数にアピールするのではないか? その意味で、スティーヴン・スピルバーグと宇宙人(エイリアン)のテーマは、最高の組み合わせだろう。
間もなく80歳を迎えるスティーヴン・スピルバーグは、あらゆるジャンルで傑作を残してきた巨匠中の巨匠だが、『未知との遭遇』、『E.T.』、『宇宙戦争』と、地球外生命体と人間のドラマで映画史を塗り替えてきた功績は、誰もが認めるところ。この最新作『ディスクロージャー・デイ』はスピルバーグがキャリアの集大成として完成したと考えてもいい。実際に、『未知との遭遇』とのリンクなども発見できるからだ。物語の基本は、アメリカ政府が隠している、宇宙人に関する機密情報を開示(=ディスクロージャー)する攻防。サイバー・セキュリティ専門の博士ダニエルと、TV局の気象予報士マーガレットが、その壮大な秘密を暴こうとする。マーガレットが突如としてロシア語や韓国語を話せるようになったり、ダニエルの周囲にミステリーサークルが出現するなど、彼らがなぜ“選ばれた者”かというサスペンスも予想不能だ。
1947年、UFOが地球に落下したとされるロズウェル事件を発端に、政府が持つ極秘ファイルの内容に迫り、さらに宇宙人が人間にどんな能力を与えたかなど、あちこちに“衝撃の瞬間”を用意。その合間に、「インディ・ジョーンズ」シリーズや『マイノリティ・リポート』でスピルバーグが発揮してきた、追走アクションの才能が冴え渡る。もちろん映像は最先端だが、演出自体は変に小細工をせず正攻法。スピルバーグ作品でおなじみの作曲家ジョン・ウィリアムズ(現在94歳!)のスコアも含め、全体的に安心して身を委ねられる作り。時代背景が現代にもかかわらず、ネットではなく、ローカルのTV局が重要な舞台という点も、アナログの懐かしさを帯びさせる。そして何より、スピルバーグがキャリアの初期と同じく、宇宙人を“敵”ではなく“信頼できる相手”と描く姿勢が貫かれているので、観ながら彼らの存在を本気で信じたくなるのが、本作の最大のポイントかも。“We are not alone”という『未知との遭遇』の有名なキャッチコピーに対し、今回は“You are not alone”というメッセージを届ける。その意味をぜひ確認してほしい。
『ディスクロージャー・デイ』10月1日公開
原案・製作・監督/スティーヴン・スピルバーグ 脚本/デヴィッド・コープ 出演/エミリー・ブラント、ジョシュ・オコナー、コリン・ファース 配給/東宝東和
2026年/アメリカ/上映時間145分
© Universal Studios. All Rights Reserved.









































































