トム・クルーズがあの名監督イニャリトゥと組むらしい、というのは長らく噂されていたのだが、決定打となったのが、昨年のアカデミー名誉賞の授賞式。トムは、長年の“映画界への功績”を讃えられ、名誉賞を受賞。監督がプレゼンターとして登壇し、タッグを強く印象づけたことで本作の存在が確信に変わり、映画ファンの期待が一気に高まった。
これまで、数々の名優に意外な役を任せ、観客を驚かせてきた監督が、今回トムに授けたのは、“強欲な大富豪”。ここまで本格的な憎まれ役は異例だが、トム自身は型破りな役柄を楽しむタフな表現者でもある。幾度となく世界を救ってきた彼が、今度は世界を危機に陥れる役というギャップも面白く、トム演じるディガーの圧倒的なカリスマ性と自信は、トム・クルーズという俳優の魅力ともどこか重なる。とにもかくにも、トムの新たな一面を目撃することになりそうだ。
監督 : アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演 : トム・クルーズ
10月9日(金)より全国公開
配給 : 東和ピクチャーズ・東宝 © 2026 WBEI and Legendary
※『Safari』11月号212ページ掲載
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