【Vol.32】街で見せつけたいほど問答無用のかっこよさ!
レンジローバー ヴェラール SUVを選ぶのに、「かっこよさにトキメくから」って理由も悪くない。それにコチラは、〈レンジローバー〉。格上感と走破性でも別格。街で見せつけたくなるのは必至!帯に短し襷(たすき)に長し 、なんてことわざがある。中途半端で役に立たないという場合に使われ…
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レンジローバー ヴェラール
SUVを選ぶのに、「かっこよさにトキメくから」って理由も悪くない。それにコチラは、〈レンジローバー〉。格上感と走破性でも別格。街で見せつけたくなるのは必至!
帯に短し襷(たすき)に長し 、なんてことわざがある。中途半端で役に立たないという場合に使われるものだ。ただ最近は、その中途半端とされてきたものにもニーズがあるような気がしなくない。ライフスタイルの多様化で、これまでのような概念ですべてがまかり通るとは思えないからだ。
身のまわりを見渡すと、ゴルフのキャディバッグなんかがそうかもしれない。プロが使うのと同じカート型がデフォルトだが、最近は自立するスタンド型もバリエーションがいっぱい。以前はカート型以外に、家の近くの練習場に行く用のクラブケースしかなかったが、近年小口径のスタンド型をよく目にする。しかもこれが使い勝手がいい。
時計もそう。特にダイバーズはメンズとレディスがはっきり分かれていて、メンズにはガッチリした40㎜以上のケースが当たり前になっていたが、今は自由。30㎜台の様々なサイズが店頭に並ぶ。要するにこれまでは中途半端と思われてきたサイズをマーケットが欲しているのではないだろうか…。
〈レンジローバー〉ヴェラールは、まさにそんなクルマと言いたい。フラッグシップである“レンジローバー”や“スポーツ”ほどのサイズやパフォーマンスは欲していないけど、“イヴォーク”よりは迫力あるのに乗りたい! なんてニーズにピッタリだからだ。そう、ヴェラールはサイズもパフォーマンスも、そんな人にはちょうどいい塩梅ってわけ。
具体的には〈レンジローバー〉スポーツの全長が4855㎜なのに対しヴェラールは4803㎜。イヴォークの4370㎜との開きはあるにせよ、間に位置するのは確か。で、デザインはご覧のとおりかなりかっこいい。レンジローバーファミリーとしての堂々とした佇まいを保ちながら、イヴォークで新たに表現したスタイリッシュなフォルムを見事に融合させている。言ってしまえば、スポーツクーペのよう。まぁ、流行りといえばそうだが、完成度は高いと思う。
そんなことができたのは、同門である〈ジャガー〉との技術共有が行われたから。ヴェラールの骨格は、実は〈ジャガー〉のSUV、“Fペイス”から譲り受けている。となると、このクーペライクなフォルムも納得。でも、オフロードの技術はまさに兄譲りで、その辺の“カタチだけSUV”とは違う。そこはレンジローバーファミリー。“やるときはやる”的なワイルド野郎なのだ。ニクイねー。
他にもある!
このクルマの楽しみ方&使い方
かっこいいエクステリアデザインが目につくヴェラールだが、実はインテリアもかなりモダンに仕上がっている。しかも、〈ジャガー〉Fペイスとハードウエアを共有するも、インターフェイスに関してはさらに前へ進んでいるのだから、さすがとしか言いようがない。
象徴的なのは10インチの液晶式高解像度横長ディスプレイなのだが、よく見るとそれが上下2つ装備されている。ダッシュパネルセンターとそのすぐ下のセンターコンソールに、だ。
役目は、上はナビゲーションシステムとオーディオ関係、下はエアコンや車両設定のセレクトとなる。どちらもタッチ式で、画面の中での階層でいろいろなことができる。感覚的に扱えるので説明書を熟読する手間もなさそうだ。
で、その恩恵はというとスイッチ類の削減。これまでスイッチやボタンで行っていた操作をモニター内に集約することで、パネルに並ぶデコボコを排除した。ではなぜスイッチ類を減らしたいのかというと、インテリアのデザインを極力スッキリさせたいから。これは現行型“レンジローバー”からはじまったチーフデザイナーの提案で、なるべく出っ張りをなくしデザインの自由度を高めようという算段。事実“レンジローバー”では約50%スイッチを減らしている。つまり、外も中もかっこいいのがヴェラール。本当に見どころの多い仕上がりである。
ココにもソソられる!
〈01 運転席&インテリア〉品のよさと上質感も新次元へ!
上質なインテリアは使っている素材からしてほかとは違う。世界的に名高いクヴァドラ社とのコラボで、様々なところに耐久性に長けたウールブレンドとスウェードクロスの生地を採用。もはやクルマの中とは思えない居心地のよさを提供してくれる。
〈02 インフォテインメント〉近未来のシステムがこのクルマにはある!
新たに開発されたのが ‘‘Touch Pro Duoインフォテインメントシステム” 。ヘッドアップディスプレイやインタラクティブドライバーディスプレイと連動して操作できるので、使い勝手がいい。フルカラーディスプレイは見た目もかっこいい!
〈03 デプロイヤブルドアハンドル〉デザイン性の高さは飛び出すドアノブにも!
ヴェラールのデザインは完成度が高い。ボディ面は極力出っ張りをなくしスッキリ見せている。もちろん高速域ではエアロダイナミクス的にも効果大。アンロックで飛び出す ‘‘デプロイヤブルドアハンドル”もそんな理由で開発された。
SPECIFICATIONS
レンジローバー ヴェラールHSE
●全長×全幅×全高:4803×2032×1665㎜
●エンジン:3ℓV 6スーパーチャージャー
● 最高出力:280kW(380ps)
●最大トルク:450 Nm
●トランスミッション:8速AT
●車両重量:1884㎏
●最高速度:250 km/h
●燃費:JC08モード 10 km/ℓ
● 税込み価格1005万円
TEL:70120-18-5568(ランドローバーコール)
雑誌『safari』2月号 P186・187掲載