オリヴィア・クルアン/オーデマ ピゲ チーフブランドオフィサー
夢や創造性を喚起する存在であるために。
世界三大時計ブランドと呼ばれるスイスの名門マニュファクチュールメゾンにして、革新的なウォッチメーカーとしても存在感を放ち続ける〈オーデマ ピゲ〉。1875年に創業し、今なお創業者一族によって経営される老舗が世界の時計愛好家に愛され、特別な存在であり続けている理由は果たしてどこにあるのか。その一端を担うのが、チーフブランドオフィサーのオリヴィア・クルアン氏だ。
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「私の職務は、〈オーデマ ピゲ〉という“塔の番人”です。マニュファクチュールが受け継ぐ伝統や職人技を、世界の時計愛好家と共有することが一番の目的です。しかし、そのためには、時代の変化に目を配り、同時にお客様の声にも耳を傾けなくてはなりません。そうした声に応えながら、メゾンが本来あるべき姿、つまりオーセンティックであり続けているのか。それを見守る必要があるのです」
今春から“SEEK BEYOND(時計の先へ。想像の先へ。)”という新しいメッセージを発信している。
「感動を与えるタイムピースや体験を創造し、人々の心に語りかけていく存在でありたい。そんなブランドメッセージを、SNSなどのデジタルメディアを通して発信しています。ラグジュアリーブランドは多くの人に夢を与えられる存在であり、それが私たちの役割でもあります。このメッセージを通して当社のルーツやクリエイティビティに共感していただくことで、夢を抱いたり、新しい活動に一歩踏み出す勇気を持つきっかけになってほしい。そんな思いが込められています」
夢や創造性を喚起する存在であり続けることでブランドを愛する人々の輪を広げ、絆を深めていく。そのスタンスから、老舗が老舗たる所以が垣間見える。
『Urban Safari』Vol.32 P5掲載
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photo : Tomoo Syoju(BOIL) text : Takumi Endo