【マイケル・ファスベンダー】Michael Fassbender
映画『X -MEN』シリーズで“若きマグニートー”として強烈な存在感を放ち、『スティーブ・ジョブズ』ではカリスマ創業者を演じてアカデミー賞候補となったマイケル・ファスベンダー。名実ともにハリウッドを代表する実力派だが、その私生活はベールに包まれている。昨年には、妻で女優のアリシア・ヴィキャンデルとの間に第2子が誕生したと報じられているものの、夫妻は極めてプライバシーを重視している。ポルトガル・リスボンを拠点に暮らしてい映るといわれているが、今春にはロサンゼルスを歩く姿がパパラッチされ、公の場でのレアなショットになった。

最新作『ブラックバッグ』では、感情を表に出さない役作りが、作品全体の緊張感を際立たせる要素になっている。インタビューでも「裏切り者のリストに妻の名前を見つける序盤のシーンで、脚本には“表情からはなにも読み取れない”と書かれていた。それが大事なポイントだと思って、そこから人物像を組み立てたんだ」と語っている。ちなみに、作品タイトルの“ブラックバッグ”は“人が隠し持つ秘密”の比喩。現実でも徹底してプライベートを守るファスベンダーの姿と重なって見えてくる。さらに注目なのは、すでに撮影を終えた次回作『Hope』（原題）だ。韓国の鬼才ナ・ホンジン監督によるSFスリラーで、ファスベンダーは妻アリシアと再び共演を果たす。夫妻がスクリーンで顔を合わせるのは2016年以来となり、プロモーションなど公の場で2人揃ったレアな姿を見られるのでは？　とファンの間で期待が寄せられている。

英国の国家サイバーセキュリティセンターNCSCのエリート諜報員であるジョージに課せられた機密任務“ブラックバッグ”は、世界を揺るがす不正プログラム“セヴェルス”を盗み出した組織内部の裏切者を見つけ出すこと。任務のタイムリミットは、たったの1週間。容疑者は計5名。ジョージと同じ諜報員のフレディ、ジェームズ、情報分析官のクラリサ、局内カウンセラーのゾーイ、そして、ジョージの愛妻で凄腕諜報員のキャスリン。ある夜、ジョージは裏切者の動向をあぶり出すべく、容疑者全員をディナーに招待し、あるゲームを仕掛ける。複雑に仕組まれた嘘と、妻への疑心に揺れる、究極の試練に直面したジョージの真意とは？