アメ車の魅力を満喫できる極上のマッスルカー! 1967年式〈シボレー〉インパラSS
アメ車に興味を持ち始めた人ならば、その存在を無視することができないと言っても過言じゃない。今回紹介するのは、まさにそんな1台だ。それも状態は極上。さらに細部まで仕上げることで、本国でもなかなかお目にかかれない存在に!
今回紹介する1967年式インパラSSは以前紹介したことがある。だがそれはブラックのボディカラーだった。でも違いはそれだけじゃない。「あのとき紹介したのはスモールブロックの327エンジン。でもこれはビッグブロックの396。馬力で言うと120馬力以上も違う。スモールブロックの小気味よい回り方も魅力だけど、やっぱりビッグブロック特有のパワフルな回り方は格別だね」
もともとのヴァイナルトップはクッション材も含めて状態良好だったとか。「表面の色褪せがあったからボディカラーと同様にオリジナルを再現しながら塗装し直しているよ」このクルマのオーナー曰く、マフラー音がとにかく気持ちいいとか。とはいえ、決してじゃじゃ馬というわけではなく、いざ乗れば街乗りもしやすいそうだ。「’70年代のセダンみたいにフロントが長くないので、意外に乗りやすい。一見トランクがすごく長く見えるけど、前後のバランスがよく、普段乗りもできるよ」
約6.5 Lのビッグブロック396エンジンを搭載。「アメ車のV8エンジンの中ではかなり有名な名機。フロントサイドにだけあしらわれているSS396のバッジが誇らしげだね」普段乗りがしやすい理由はさらにある。今回のクルマは、オーナーからの依頼を受け、IKURAさんが手を入れている。「もともとの状態がよかった。さらに1年ぐらいかけて細かなところまで手を入れたから、夏でもオーバーヒートせず乗れる。もちろんエアコンもガンガンに効く。フレームから落とすまではやる必要はなかったけど、足回りからエンジンの圧縮チェックまでバッチリ行ったよ」。ボディからヴァイナルトップのリペイントまでも行っているので、遠目にはまるで新車のようだ。「さらに手を入れるなら、リヤランプの配線ぐらい? ローライダーにするならいざ知らず、基本的にオリジナルの状態で乗るほうが格好いいから、過剰に手を入れなくても十分だと思う」。どんなヴィンテージのアメ車も実際に乗れないなら楽しくない。そんなIKURAさんの信条を垣間見ることができた。
タイヤはホワイトリボン。純正ホイールも相まって、ヴィンテージ感がひとしおだ。「サイズは15インチ。14インチを履かせる人も多いけど、このほうがオリジナル感たっぷり」1958年に誕生したインパラ。フルサイズ乗用車として誕生したが1961年にそのスポーツグレードとして発表されたのがインパラSSだ。1965年に発表された4代めは、今回のビッグブロック396エンジンの搭載など、スパルタンな走りを追求。マッスルカーブームの全盛期を牽引した。「427エンジンもあるけど、それはエンジンだけで数万ドルする代物。本国でも状態がよい個体を見つけるのは至難だと思うよ」。今回手を入れた箇所は様々だが、悩みどころがひとつあった。それがクロームメッキされた前後バンパーやランプフレーム。「本国で見つけても、輸送費がバカ高い。輸送費だけで数十万円もかかっちゃうからね……。でもこれはまだキレイなほうだから、多少のくすみもオリジナルの味として捉えたほうがいいと思ったんだ」
美しい光沢を放つバンパーやランプまわりのクロームメッキ。「今回は手を入れていないんだよ。少しくすみはあるけど、全然状態がいいから、完全にピカピカにしてしまうよりも格好いいよね」レザーシートのクッション材はエルカミーノのクッション材を転用。使えるものは賢く使う。「まぁ、乗りながら直すのも楽しみ方のひとつではあるね(笑)。そういえばこのセパレートシートも最高だよ。アメ車といえば最初ベンチシートに憧れるけど、やっぱりセパレートのほうが格好いい。助手席に女の子を乗っけるときも、適度に距離があるほうが燃える(笑)」。自身も乗っていただけに、その魅力を熟知しているIKURAさん。現在は売却したが、この1台を仕上げているうちに再び乗りたくなってきたようだ。「以前は1968年式のほうがスタイリッシュで好みだったけど、改めて見てみると1967年式もいい。生産台数が多いからパーツも豊富に揃っているし。とはいえ、状態のよいものを輸入して日本でここまで仕上げようと思ったら、軽く1000万円は超えちゃうけど」
メーターまわりは交換済み。一方でインテリアの多くはオリジナルを多く残している。「シックだけど高級感もある。エアコンがバッチリ効くから、日本の夏でもへっちゃら
IKURA
これまで300台以上のクルマを乗り継いできた生粋のカーマニア。アメリカンカスタムカルチャーの祭典“アメフェス”の主催者としても有名。
URL:https://ikura61official.com
※『Safari』11月号216〜217ページ掲載
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photo : Fumiya Matsushima text : Masafumi Yasuoka cooperation : Deus Ex Machina, Luminox, Keen
photo by AFLO














































































