【7/1〜9/30】SUGARが占う“大人の余暇”星占い
2023年の夏至から秋分までの3カ月は、“自己疎外からの回復”をはかる時期。業務改善や組織での立ちまわりより、夢中になれるものを追求したり、心の支えを見つめ直したりすることがカギに。推し活であれ、心身の鍛錬であれ、現在を生き生きとさせるコト・モノとの関わりを大切にしていきましょう。
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“余暇”とは、仕事や用事のない“それ以外の時間”ではなく、おにぎりの具のように人生を豊かにするもの。実は余暇こそ、日々の暮らしの中心かもしれません。この占いでは、星座別の全体運を伝えつつ、そんな余暇の行動や習慣による運気アップ術も紹介していきます。
ドラゴンヘッドが牡羊座へと移り、安全なブランド志向から面白さや新規性重視の流れに。特に牡羊座、獅子座、射手座は恩恵大。
魚座のスーパームーン。月が最も地球に近くなる状態であり、魚座、蠍座、蟹座は魅力が増し、また気持ちの整理もつきやすい時期。
金星が順行へ、木星が逆行へ切り替わる日。特に牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座にとってこれまでと風向きが変わる節目になりそう。
牡羊座
童心にかえって冒険へ。
懐かしい感覚に浸ろう。
全体運
牡羊座にとってこの3カ月間は、さながらオンラインゲームでチームを組んで冒険に出ていくよう。自然とボヘミアンな気分が高まる時期で、窮屈な社会ルールや生きた心地のしない労働規範の内側に閉じ込められる息苦しさからの解放感をもたらす機運。夕暮れまで没頭して遊んだ子供の頃の感性を思い出すことが、再生のカギになりそう。
運気アップ術
近代化の過程で街中を走っていた水路の多くは埋められ暗渠へ変わりました。ただ、今でも川沿いの道を辿って、時間を忘れる“冒険”をしていると、硬直していた現実が輪郭ごとぐにゃりと柔らかくなるはず。
牡牛座
遠くない将来を見据え、
入念な準備と相談を。
全体運
この夏~秋は牡牛座にとって自分自身を“青田買い”していく時期。やがてやってくるであろう“将来の要請”を見越したうえで、これまで蓄積してきた技術や知見の生かし方を模索していきたいところ。これは結果的に大胆なキャリアチェンジを伴うこともありますが、今の段階では、どれだけ自分という品物の背景を豊かに耕していけるかがカギとなります。
運気アップ術
自己価値を再発見し、意外な運用法に気づくには、他者の手を借りることが不可欠。とはいえ一発で見つかることはほぼないので、ほどよく信頼できる相談相手をめげずに探し、自身の相談力もアップさせましょう。
双子座
良質なものに限定して
没頭しよう。
全体運
この3カ月は、双子座にとってはさながら岩波文庫縛りの読書強化期間。仕事であれ生活であれ自分なりのスタイルを確立していくにあたって、悪影響の排除や過去の亡霊との決別だけでなく、良質な影響力にどれだけ浸っていけるかが問われてきます。そのためにも、時の試練を耐え抜いて残った古典やロングセラーが開運のカギに。
運気アップ術
中国の易経や古事記、シェイクスピア四大悲劇など、存在は知っていても実際には読んだことのない作品というのはいくらでもあるもの。なにかピンときたものを読破することが、豊かな養分となっていきそうです。
蟹座
内なる声に向き合って、
誠実に応えていくこと。
全体運
この夏~秋の蟹座は、いうならば木の塊から仏像を彫り出す仏師のよう。いよいよ活動に本腰を入れていくにあたり、これこそが今後の活動の核心となるであろう部分に魂を込めていくタイミングともいえます。しかし、それは単に自由にふるまうというものではなく、普段は忘れがちな内なる声に応答し続けていくことにほかなりません。
運気アップ術
愛する人へ手紙を書く人と仏師は、人間にしろ仏にしろ、向きあうものに激烈に身を委ねているという点で似ています。デジタル化が進む中、あえて直筆で友人や家族に手紙を書くことで思わぬものを掘り出せそう。
獅子座
胸に秘めてきた情熱を
出すべきところに出す。
全体運
獅子座にとってこの3カ月間は、いわば新しい旗を船上に掲げていく切り替えの時期。これまで後まわしにしてきた“自身の立場を公的に明確にすること”になんらかの形で着手していくことがテーマになりそう。“真の危機とはいずれの信念にも向かえない状態”という哲学者オルテガの言葉を、今期はよく肚に落としていくべきでしょう。
運気アップ術
知らず知らずのうちにあなたの心を縛る“呪いの言葉”があるなら、あなたを解放し存在を祝福する“希望の言葉”も必ずあるもの。思い浮かべるだけでなく、カードに書いて持ち歩いたり、声に出したりもいいかも。
乙女座
粋であれ数寄であれ
自分なりの流儀を持つ。
全体運
この夏~秋の乙女座は、生真面目な働き者から粋な趣味人への華麗なる転身期間。あるいは、“いかに手堅く評価されるか”より“いかに真剣に遊べるか”が自然と基準となっていくでしょう。新たな趣味を見つけるもよし、思いつきを形にするもよし。いずれにせよ、どうせやるなら徹底的に風流に、細部に至るまでこだわっていきましょう。
運気アップ術
数寄屋造りの“数寄”には「なにかが好きになる」という本義があり、それは漉いて、鋤いて、透いて、なお残ったものでもあったとか。“数寄”な物事に取り組むことが、あなた自身もブラッシュアップさせそうです。
天秤座
月はなにもしない太陽。
シンとしつつ動いてる。
全体運
天秤座にとってこの3カ月間は、さながら静かなる“月光的挑戦”をはじめていくよう。ここでいう月光とは、一見なにもしていないようでいて実はなにかしているといった類のエロティシズムであり、華々しく生産的な太陽とは対極にあるもの。自分の中の不穏な部分にじっと身を潜めてみることで、不意に新たな人生局面が見えてくるはず。
運気アップ術
月光。それは頭脳を使わない思考であり、機が熟すのを待つ行為でもあります。たとえば鉄瓶のお湯が沸く瞬間であり、育てきた花が開花する瞬間。その分かれ目にある“禅機”を、静かにじっくり味わいましょう。
蠍座
できるだけ脱力して
既存の文脈から離脱。
全体運
蠍座にとってこの3カ月間は、蝶の幼虫がサナギの中でドロドロに溶けていくよう。すなわち、肩書きや所属先など社会的記号を書き変えるというより、自身の拠りどころの地殻変動を受け入れていくことがテーマに。結果的にこれまで固執してきた価値観や優先事項を手放したり、物理的に離れたりといったことが起こりやすいはず。
運気アップ術
よくも悪くも周囲に流されやすくなったり、無意識の影響が強まったりする時期なので、夢日記をつけるのがおすすめ。夢と二人三脚で、人生に修復や修正をもたらす共同作業に臨むつもりで過ごしてみましょう。
射手座
ひとつの舞台から降り、
別の舞台の準備に入る。
全体運
夏~秋の射手座は、舞台から降りて演じていた役柄から“名なしの私”へと戻っていくよう。この時期は、これまで大きな割合を占めた“社会的顔”の比率が減り、その分“個人的な素顔”が出てくるイメージ。自分らしく生きるとは、ひとつの神話を生きることではなく、むしろ演目に応じて神話の複数性を生きることと捉えていきましょう。
運気アップ術
不満や怒りを“襲ってくるもの”“暴発するもの”と見なす代わりに、“自分のお腹の中にいる小さな子供”と捉えてみるといいでしょう。どんな気分や感情が出てきても、いったん気づきを受けとめてみること。
山羊座
理想と現実の狭間で
地に足をつけ力を育む。
全体運
山羊座にとってこの3カ月間は、老朽化した“過去の遺物”の解体現場を指揮する親方のよう。すなわち、終わりにすべき物事に合図を送り、人を動かし、始末をつける役割を率先して行っていくことになるはず。ただその際、問題の核心を日の下に引きずり出していけるか、警告のみで終わってしまうかは個人差が出てくるでしょう。
運気アップ術
重い決断を迫られ、ストレスを感じると、身体は上へ上へと向かって呼吸も浅くなる傾向があります。そんなときにおすすめなのが“四股を踏む”動き。下へ下へと身体の力を落とし、気力胆力を練っていきましょう。
水瓶座
少し遠くへ流れ離れて
願いと考えをまとめる。
全体運
夏~秋の水瓶座は、ベルリンの壁崩壊に居合わせて「私は西側に少し散歩に行きたかっただけ」と答えた東ベルリン市民のよう。それは過激でも特別でもない、ごくありきたりな願いで、だからこそ人を強く動かしたのでしょう。今期のあなたも、案外自分はなにを心から願っていて、どこにそれを訴えていくべきかが問われていきそうです。
運気アップ術
“少し遠く”に行ってみたい場所を見つけ、実際にそこに足を運んでみる。これは簡単なようで、意外とできないもの。物理的には日常からそう離れてなくても、非日常を感じる場所で、気づきがありそうです。
魚座
心地よく、身に馴染む。
そんな結合を求めて。
全体運
魚座にとってこの3カ月間は、“マリアージュ”を追求するシェフのよう。この時期は人や物事の結合術によって魔法を起こし、自身もその影響を受けていきやすいでしょう。料理と結婚は、生のままだと危険なものをカラダや社会に取り込みやすく変えていく点で似ていますが、今期はそうした変容が少なからず促されていきそうです。
運気アップ術
毎食ちゃんとしたものを作ろうとはりきると、結局続かないもの。その点、土井善晴は毎日食べても食べ飽きないものを、簡単かつ丁寧に作る“一汁一菜”を提唱しています。試しに、味噌汁を毎日作ってみては?
占ってくれたのは
Sugar[ シュガー ]
占星術家。慶應大学文学部哲学科卒。ITベンチャー業界を経て、西洋占星術の執筆や講師として活躍。ユニークな個性と教養で占術界での交友関係も広い。千駄木の占いサロン“ウルクス”での個人鑑定もスタート。
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