シックでエレガントな着こなしを心ゆくまで楽しめる季節。こうした装いによく似合うのが、シンプルで超薄型のドレスウォッチ。〈ピアジェ〉は、この分野で他の追随を許さない絶対的な存在。そしてマーク・メナントは、そのクリエーションを率いる同社のウォッチマーケティングマネージャーを務めている。
「私たちは140年を超える歴史を持ち、ムーブメントをはじめ腕時計のすべてを社内で一貫生産するマニュファクチュールです。1957年に厚さわずか2㎜の超薄型ムーブメント"9P"を開発して以来、超薄型ウォッチのスペシャリストとしてその可能性を追求してきました」
なぜ〈ピアジェ〉は超薄型にこだわるのか。それには明確な理由がある。
「腕時計と腕時計が刻む時間は、つけた人だけのパーソナルなもの。だから手元で主張しすぎることなく、さりげなく存在感を主張するものでありたい。そうしたスタイルの腕時計こそエレガントだと、私たちは考えています」
とはいえ超薄型ウォッチの開発・製造は、複雑時計と変わらぬ特別な技術とノウハウが要求される。設計から組み立てまで、製造に関わるすべての人々の密接な協力が欠かせない。だから社員同士は、部署が違ってもまるで家族のように仲がよいという。そうでなければ製品作りはできないとメナントは語る。
「私たち〈ピアジェ〉は超薄型ウォッチを通じてエレガントな時間、エレガントなライフスタイルをお客様にご提案しているファミリーなのです。そしてご購入されたお客様はそのスタイルをともに分かち合う家族であり、ブティックはその家族にとってリビングのようなもの。是非私たちの"リビング"で、そのスタイルをご体験ください」
時計にとっての薄さは贅沢を語るひとつの価値。超薄型はこのうえなく贅沢だ。
写真=川上 守 文=渋谷康人
2018-10-31