FOCUS BRAND vol.54スタイリストKim-Changが別注した〈オフショア〉のパーカ!

本誌『Safari』をはじめ、様々なフィールドで活躍するスタイリストのKim-Chang。そんな彼がサーフブランド 〈オフショア〉に別注をかけたパーカが登場! なんでもこのパーカは“フルーツ染め”という特殊な染色技術を採用しているとか! 今回、気になるその詳細を対談形式で語ってくれたので早速チェックしていこう。

 

繊細なフルーツ染めに試行錯誤した1品



−早速ですが、今回フルーツ染めという技法を採用しているとお伺いしています。この染色技術を使ってみようと思ったきっかけってなんだったんですか?


Kim-chang(敬称略、以下K)
洋服を染色するのにさまざまな技法が存在しますがその中でもスウェットにフルーツ染め、という響きが新しかったんです。サスティナブルなイメージもありました。結果、理想的な色を出すのがかなり難しく苦労することになるのですが……、仕上がりに非常に満足しているので今ではよい思い出です。終わりよければすべてよしということで。


−この2色、グリーンはフルーツアボカド、ラベンダーはベリーだそうですね。様々なフルーツがあるなかでこの2色にどうやって志望って言ったんでしょうか?


K
理由は単純なんです。自分がグリーンとラベンダーカラーが好きなんです(笑)。あと以前、〈オフショア〉のノースリーブカットソーで別注させていただいたようなブラウンも好きなのですが、残念ながらフルーツにその色は無く……。そうして、出来上がったのがこの2色というわけです。


−色を出すのに苦労したと先ほどおっしゃっていましたが、どのような点が難しかったのでしょうか?


K
アボカドは、そのイメージからすぐに色を出せるかと思っていたのですが実際には違いました。思った以上にグリーンにならず、グリーンに見える果肉を多く使ったジュース使う必要があり、ここだけの話、2ヶ月ほどかかってしまいまして。サンプルアップして、気に入らなくて戻して、またアップして。結局一周して元に戻ったり……。いやはや、苦労しました。


−そんなに大変だったんですね!?


K
そうなんです。一方でベリーは、もともとはラズベリーを使う予定だったのですが生地見本の段階で思っていた色みに辿り着かず。結果、お酒やシロップの原料となるエルダーベリーという果実を採用することで、理想であった、ほのかにパープルを感じるラベンダー色を完成させることができました。


−それだけ苦労したとなれば、完成品を見たときの感動はひとしおですね!


K
それはもう感激でした。今回のパーカは染まりやすいコットン素材と染まりにくいポリエステル素材を使用することにより生じる色の濃淡が微妙な杢調を表現してくれています。着込むほどに果実が熟したような、味のある見た目に育つのが最大のポイントです!

 

 


−せっかくなのでそれぞれのカラーのコーディネートポイントなどあれば是非教えてください!


K
アボカドは着古したモッズコートや軍パンに合わせて、オリーブグリーンやカーキだけで構成するワントーンの着こなしを想定していました。そういう繊細なグリーンのトーン・オン・トーンが今っぽいかなと。ベリーの1着は、たとえばグレーデニム、グレースウェットなど薄いグレーのアイテムと合わせたらカッコいいのではないでしょうか。ドロップショルダーになっているグレーのチェスターコートにグレーデニム、そんな都会的なカラーリングの中にポンっとこのベリーのパーカを配色してみたらどうでしょうか?


−なるほど、参考になります。本日はありがとうございました!


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