NEW BRIONVEGA ブリオンベガ
1945年ミラノで、ジュゼッペ・ブリオンとレオーネ・パジェッタがB.P.M社を設立。のちに社名をブリオンベガと改める。創業当初は電気部品を製作していたが、その後ラジオ製造を開始し、1954年、イタリアでテレビ放送が開始されると、テレビ製造も手掛けるようになる。そして他社との差別化を図るべく、一流のデザイナーを起用するようになる。彼らが手掛けた〈ブリオンベガ〉の製品は、〈オリベッティ〉のタイプライターとともに、イタリアンデザインを世界に知らしめた。とりわけマルコ・ザヌーゾとリチャード・ザッパーによるデザインは高い評価を獲得する。1964年のラジオクーボやポータブルテレビ、アルゴルはいずれもニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久所蔵品に選定された。またアルゴルは1962年にイタリアのコンパッソ・ドーロ(金のコンパス)賞にも選ばれている。その独創的で、唯一無二のデザインは今見ても新鮮だ。