色によって大きく印象が変わるのも時計。だからこそ〈ウブロ〉はそのクリエイションも柱に据え、デザインだけでなく、素材の開発にも余念がない。そんな中、発表されるたびに大きな注目を集める日本限定モデルに選んだのも、特別感のある色だ。
色の意味は、その時代や文化を反映する。たとえばレインボーカラーであれば、LGBTのシンボルとなり、現代における自由や解放、多様性を象徴する。そして〈ウブロ〉が日本限定モデルにブルーとホワイトを選んだのも、極めて慧眼といえるだろう。
古来日本において、ブルーは粋や伊達の色とされてきた。それは日常に根ざした藍であり、北斎や広重のジャパンブルーは世界を魅了した。一方、ホワイトは清潔や無垢を伴う神聖な色でもある。白木や白装束など宗教祭祀に用いられ、なにものにも染まらない、常に磨き上げる精神性とも結びついている。
こうした色を与えられた時計は、クロノグラフ、トノウ型ケース、自社ムーブメントといった、それぞれの異なる個性に日本らしい輝きを纏う。世界のファンも羨む美しい限定仕様であり、この国でしか手に入れられないのはやはり特別。まさに〈ウブロ〉と日本が築いてきた深い信頼関係と互いの文化への理解から生まれた、"アート・オブ・フュージョン"なのだ。
[スピリット オブ ビッグ・バン チタニウム
ホワイト ダイヤモンド]
[ビック・バン ウニコ ブラック&ホワイト]
[クラシック・フュージョン クロノグラフ
チタニウム ディープブルー]
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ 03-5635-7055 | www.hublot.com |
写真=正重智生 スタイリング=中川原 寛 文=柴田 充 構成=大嶋慧子
2019-05-31