WATCH*
HERMES
〈エルメス〉の新作を手に入れたら
時計を語るより
ユーモアを語ろう。
時計好きな人ほど、中身のすごさやブランドを誇らしげに語りたくなるもの。もちろんそれも悪くない。でも、時計選びはその人のキャラクターや価値観を映す鏡のようなもの。もしアナタがウンチクよりも、デザインやユーモアを大事にする大人なら選ぶ時計はひとつ。それが〈エルメス〉の時計かも。
©Carl Kleiner
フランスの老舗メゾン〈エルメス〉の時計がほかと違うのは、単に時を計るだけではなく、豊かな創造性に重きを置いているということ。どの時計もファンシーでいつもフレンドリー。つまり時計づくりの視点が違うってわけだ。それは時計を介して、プレイフルな感覚を呼び覚ましたいという精神からも窺える。たとえば旅や冒険を表現した時計“カレ アッシュ”。GMT機能やワールドタイマーを装備するといった常識的な考え方から離れて、まるでコンパスのようなデザインで冒険家や旅人の進む先をユーモアたっぷりに見せたのはそんな遊び心の表れ。もちろんほかの
新作もそう。どれも見るたびにユーモアに富んだアイデアに惹かれるのは決して気のせいではない。それに、品がよく洗練された見た目も〈エルメス〉ならでは。落ち着きある大人にこそ似合うのもいい。でも、いくらこれらの時計に惹かれても、その魅力をクドクド語るのは野暮。アナタのユーモアのセンスは、時計が代弁してくれますから、ご安心を。
©Carl Kleiner
“色魅せ”だけで終わらない
繊細デザインにも唸る。
ARCEAU CASAQUE
[アルソー カザック]
馬の輪郭を描くエレガントな曲線に魅了される1本。その文字盤にはシャンルベ製法、ラッカー、転写という技巧が複数施され、うっすら浮かぶヘリンボーン柄も縦と横、大きさ違いにするなど芸が細かい。ラグは上下非対称で遊び心もたっぷり。すべて5月頃発売予定。
ケース径36mm、クォーツ、SSケース、カーフストラップ、3気圧防水。予定価格各40万9000円(以上エルメス/エルメスジャポン)
©Calitho
風にそよぐ数字は、まるで
ギャロップする馬のタテガミ!?
ARCEAU CHRONO TITANE
[アルソー クロノ チタン]
精悍なチタンケースのクロノグラフも、〈エルメス〉が手掛けるととってもユニーク。流れるような数字に風を感じる。
右:ケース径41mm、自動巻き、チタンケース、カーフストラップ、3気圧防水。予定価格56万3000円 左:カーフエンボスレザーストラップ。予定価格57万7000円(以上エルメス/エルメスジャポン)
©Calitho
©Carl Kleiner
世界中の旅のお供に
冒険心もお忘れなく。
CARRÉ H
[カレ アッシュ]
現代的なジェットセッターなどをイメージするとき、〈エルメス〉にとっては実用的なGMT機能付きなどではなく、冒険心が大事。コンパスのようなデザインにしたのもそのため。すべて2桁で揃えた立体的な数字もモダンで美しい。デザインは、建築家兼デザイナーのマルク・ベルティエが担当。エルメス銀座店先行発売予定。
ケースサイズ38×38mm、自動巻き、SSケース、カーフストラップ、3気圧防水。予定価格各77万5000円(以上エルメス/エルメスジャポン)
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2018-03-13