FEATURE*


元サッカー選手・鈴木啓太さんが
〈ポール・スミス〉のオーダーにチャレンジ。

MTMメイド トゥ メジャーで作るスーツは
いかにして完成するのか?


10月初旬に大阪エリア初のメンズフラッグシップショップとなる〈ポール・スミス〉大阪店がオープン。ここでは最新メンズコレクションや大阪店限定アイテムのほか、同ブランド国内初の"メイド トゥ メジャー"を提供。そんな大阪店で、スーツにこだわりを持つ元サッカー選手で実業家の鈴木啓太さんがオーダーに挑戦してみた。

 

 


カラダに合ったスーツを着ることは
仕事のパフォーマンス向上に繋がる。


元浦和レッズのキャプテンで、現在はビジネスマンとして活躍している鈴木啓太さん。当然のことながらスーツを着る機会が年々増えていくという。「今回のオーダーで、一番迷ったのは素材と色選びですが、ある意味それはMTMでスーツを作る醍醐味。ライナーにもこだわりましたよ(笑)。スーツなので、TPOももちろん大切ですが、見えないライニングには、自分らしさを表現する遊び心を加えてみました」。また、スーツはサイズ感がすべてだと鈴木さんは語る。「季節感やTPOのほかにサイズ感は最も重要。スーツは仕事で長時間着るので、Tシャツ姿より当然疲れます。それをオーダースーツによって軽減できるのです。僕はヘルスケアの仕事をしていますが、日々の生活の中でいかに疲れずリラックスできるかで、仕事のパフォーマンスは決まります。そういった意味でも自分に合ったサイズのスーツのほうが圧倒的に疲れない。オーダーはとにかく一度してみないとそのよさは絶対にわからないので、是非MTM体験をおすすめします」

鈴木さんが仕立てたスーツはMTM 3パターンの中で"ニューフィット(1856)"という新タイプ。イタリアのヴィターレ・バルベリス・カノニコ社の生地で、柔らかさと落ち着き感を残しつつ、英国生地のハリ感や膨らみのある、やや起毛した素材感。スーツ21万円~、シャツ2万4000円、タイ1万6000円、シューズ5万8000円(以上ポール・スミス/ポール・スミス リミテッド)、チーフはスタイリスト私物


[PROFILE]鈴木啓太
1981年静岡県生まれ。2000年から2015年のシーズンで引退するまで浦和レッズにとって欠かせない選手となる。2006年にオシムジャパンに選出され、主力に。現在はサッカーの普及に関わるとともに、AuBを立ち上げ、アスリートの良好なコンディションの維持、パフォーマンスの向上を目標に、スポーツビジネスの分野でも幅広く活動している。


 

ライニングには大阪限定ということと、ご本人の好みであざやかなヒョウ柄を選択

 

 

MTMメイド トゥ メジャーは意外と簡単。
大きくは4ステップ!

 

ショップの一番奥にあるMTMのスペース。座り心地のよいチェアやソファが置かれ、寛いだ気分でオーダーできる

 

もともとメイド トゥ メジャーとは、仮縫いや中縫いを省略したイージーオーダーやパターンオーダーのこと。だが、既製品よりは敷居が高いというイメージを持つ人が多い。「サンプルサイズにピッタリとよく言われます」という鈴木さんだが、MTM の快適さと手軽さに満足したようだ。

 

1:スーツの生地を選ぶ。

 

 

 

生地は、〈ドーメル〉〈ロロ・ピアーナ〉等の老舗生地メーカーから厳選した約100種類。それに加え、ナチュラルストレッチと撥水機能を備えるトラベルスーツ"A Suit To Travel In"に用いられるオリジナル生地が揃う

 

 

2:一番近いサイズのサンプルを試着。

 

 

サンプルのS ~ XL2 の7 サイズから最も近いものを選択して試着。後ろからもサイズ感、アームホールや袖付けの位置等も細かくチェック。鈴木さんはL がジャストサイズだった

 

3:細かく採寸する。

 

 

サンプルを細かく修正していくにあたり、オーバーバスト、胸囲、中胴まわり、ウエスト、肩幅、ヒップ、袖丈等を計測。特に肩から袖までの裄丈に関しては、袖丈と同じく左右違う人が多く、利き手のほうが長いという人がほとんどとのこと。したがって必ず左右別々に測る

 

4:襟・ボタン・裏地の形を選ぶ。

 

 

A[ライニングは17種から]:仕事用のスーツなので、極めてベーシックなネイビーを選んだ鈴木さん。しかしライニングは個性と遊び心の見せどころということで、選んだのはヒョウ柄 B[ボタンは10種から]:スーツの格を左右するボタン。水牛、くるみボタンなどがあり種類は10種類 C[ラペルは4タイプから]:ラペルはベーシックなノッチド、ピークド、ショール、ナローラペルから選ぶ。今回は仕事用のスーツということでノッチドラペルに。幅は7㎝くらい

 

 

MTMメイド トゥ メジャーのスーツは
この3タイプから。

 

クラシカルとモダンが融合する〈ポール・スミス〉のテイラリングコレクション。これは、ブランドのクリエイティビティを、伝統的な職人技とオリジナリティあふれるディテールによって魅力的に仕立てたテイラードスタイル。この秋から日本初、大阪店でスタートしたMTMのスーツのフィットは、下の3型。ジャケット、トラウザーズの2ピース、またはちょっとひねりをきかせて、ベストを入れた3ピースでのオーダーも可能。納期は約6週間から。

  • KENSINGTON

    [ケンジントン]

    3モデルの中で最も細く、ショルダー、チェストなど、すべてのフォルムが細めで着丈も短め。パンツの股上も浅く、ベルトループやフラップ等もコンパクトに設計。スーツ18万円~(生地により異なる)、シャツ2万円、タイ1万6000円、チーフ7000円(以上ポール・スミス/ポール・スミス リミテッド)

  • SOHO

    [ソーホー]

    最もベーシックなレギュラーフィット。ナチュラルショルダーで脇が広め。着心地のよさには定評がある。トラウザーズはミッドウエストで、テイパードタイプ。スーツ18万円~(生地により異なる)、シャツ2万4000円、タイ1万2000円、チーフ7000円(以上ポール・スミス/ポール・スミス リミテッド)

  • NEW FIT(1856)

    [ニューフィット]

    長めの着丈、ショルダーラインはドロップ型でややゆったりとしたシルエットの最新モデル。トラウザーズは股上が深いテイパードシルエット。スーツ18万円~(生地により異なる)、シャツ2万4000円、タイ1万2000円(以上ポール・スミス/ポール・スミス リミテッド)、チーフはスタイリスト私物




  • 日本で唯一〈ポール・スミス〉のMTMメイド トゥ メジャーができる『ポール・スミス 大阪店』

    大阪随一のショッピングエリアである心斎橋。ここにオープンしたばかりのこのショップは、まさに旗艦店と呼ぶにふさわしいモダンかつコンテンポラリーな雰囲気が漂う造り。入り口のブルーのファサードは、イギリスのレンガ造りの建物からインスピレーションを得たもの。213㎡の店内は木材を重ねたスクリーンによって3つのエリアに区分けされており、店内の至るところに世界中から集められたアートのような家具が配置。レジカウンター背面のアートウォールも〈ポール・スミス〉ならでは。

    ADDRESS大阪府大阪市中央区南船場3-10-19
    OPEN11:00 ~ 20:00 不定休
    PHONE06-6241-2330

ポール・スミス リミテッド03-3478-5600

写真=野口貴司、隈田一郎 スタイリング=中川原 寛 ヘア&メイク=生野智佳構成&文=大嶋慧子

2019-10-25






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