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優しい色使いなら身も心もすっきり。

週末のお出かけは
リラックスを誘う服。


今どき「24時間戦えますか?」なんてのは時代遅れ。でも、やることはきちんとやるのがデキるビジネスマン。ときには疲れることだってある。そんなときは週末で気分をリフレッシュ。優しい色の服を纏って、心のスイッチをリラックスモードへと切り替えてみよう。春のうららかな陽気を背に、きっと開放的な気分になれるはず。




HERMÈS

安らぐ気持ちに寄り添うのは
揺らぎを感じる柄ニット。


春の陽気の中でリラックスできる服とは、一体どんなものだろう。たとえば上質素材で品のあるニット。それも優しげなイエロー基調のボーダーニットなんてどうだろう。〈エルメス〉が手掛けたこの1着は、部分的に生地を溶かして透かし模様を施すオパール加工を採用しているのが特徴。水彩画のような揺らぎのある柄がなんともいえない表情を生み出し、よくあるボーダーとはひと味違うリラックス感を与えてくれる。肩の力を抜いて着られる一方、上品な色彩表現が魔法のよう。

さらりと着るだけで品よく見えるのは、ハイネックのサマーニットならでは。素肌の上にそのまま着れば、しなやかなコットンの心地よさを改めて実感できるはず。そんなニットは、白を基調にした着こなしで夏を先取りするのも面白い。優雅な印象の白ハットとタック入りのゆったりとした純白ショーツで、ニットの繊細かつ美しい色彩を引き立てたい。ニット19万3000円、ショーツ9万4000円、ブレスレット6万1000円、ハット8万円(以上エルメス/エルメスジャポン)


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エルメスジャポン 03-3569-3300





DIOR

爽快な淡いブルーの
シャツブルゾンで遊んでみる。


ブルーという色は、濃紺に近づけば近づくほどフォーマル感が高まり、逆に淡色になればなるほど清々しさが増していく。そんな青のマジックを味方につけられるのが、このシャツブルゾン。シャーベットカラーのような透け感のあるブルーに染まったボディは、生地に入ったストライプと相まって清涼感たっぷり。しかも、襟元はシャツを重ね着したように見えるデザイン。まわりから見ても驚きのディテールだが、それを楽しむのは自分。こんなアイテムを選ぶ遊び心があれば、休日はきっと楽しい。

2019年のメンズ コレクションからアーティスティック ディレクターに就任したキム・ジョーンズが手掛けた、注目の今シーズンの新作。ボディはゆったりとしたシルエットで、裾はパンツにタックインしてもキマる。ボタンは高級感のあるホーンボタンを採用している。シャツ襟付きブルゾン18万円、ショーツ参考商品、バッグ24万円、バッグに掛けたサングラス6万2000円(以上ディオール/クリスチャン ディオール)


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クリスチャン ディオール 0120-02-1947





DUNHILL

空色のレザーシャツで
贅沢な気分に浸る休日を。


レザーシャツというとどうしても男くさいイメージが湧くが、こんな爽やかでしっとり落ち着いた空色なら話は別。この〈ダンヒル〉の新作は、エアフォースブルーと呼ばれる晴れやかな空のような配色が新鮮。しかも、ボディはしなやかなカーフスキンで仕立てられている。その優しい着心地のおかげもあって、週末ドライブの爽快感もひとしお。しかもフィット感はかつてのようなピタピタではなく、楽に着られるもの。週末気分にしっくりくるのは、実はこんなレザーなのかもしれない。

ボディはダブルフェイスのレザー製。ほどよい張りがあるので、リラックスしたビッグシルエットを描ける。サイズアップした胸のパッチポケットが、男らしさを感じさせるディテールに。クリーンな印象を与えるシルバーのスナップボタンで着脱もカンタンに行える。レザーシャツ47万円、Tシャツ3万1000円、パンツ3万9000円、シューズ10万4000円、サングラス8万円、肩にかけたニット5万5000円(以上ダンヒル)


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ダンヒル 03-4335-1755





BRIONI

白シャツ姿にスカーフを1枚。
お洒落に余裕が生まれる。


初夏を思わせるような晴れた日には、柔らかなコットンの白シャツも気持ちがいい。そして、そんな白シャツ姿によりリラックス感をプラスしたいなら、ゆるいスカーフをふわり。そんなお洒落心が気持ちを前向きにしてくれる。それがピンクのペイズリー柄スカーフなら、それだけで印象はほんのり華やかになる。スカーフというと男にとってハードルが高い感じもするが、実際に使ってみると新しい自分を発見するきっかけになることもある。あとは慣れてしまえばいいことだ。

羽根のように軽いコットン仕立てのスカーフは、真四角ではないダイヤモンドシェイプが特徴。写真のように無造作にかけてもサマになる。総柄とはいえ、純白な地色に発色を抑えた濃いピンクを効かせているので、ワル目立ちせず印象はカジュアルで上品。スカーフ5万5000円、シャツ7万2000円(以上ブリオーニ/ブリオーニ ジャパン)、その他はスタイリスト私物


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ブリオーニ ジャパン 03-6264-6422

写真=野口貴司 スタイリング=中川原 寛 ヘア& メイク= Hanjee 文=遠藤 匠 構成=大嶋慧子

2019-04-25






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