今どき「24時間戦えますか?」なんてのは時代遅れ。でも、やることはきちんとやるのがデキるビジネスマン。ときには疲れることだってある。そんなときは週末で気分をリフレッシュ。優しい色の服を纏って、心のスイッチをリラックスモードへと切り替えてみよう。春のうららかな陽気を背に、きっと開放的な気分になれるはず。
春の陽気の中でリラックスできる服とは、一体どんなものだろう。たとえば上質素材で品のあるニット。それも優しげなイエロー基調のボーダーニットなんてどうだろう。〈エルメス〉が手掛けたこの1着は、部分的に生地を溶かして透かし模様を施すオパール加工を採用しているのが特徴。水彩画のような揺らぎのある柄がなんともいえない表情を生み出し、よくあるボーダーとはひと味違うリラックス感を与えてくれる。肩の力を抜いて着られる一方、上品な色彩表現が魔法のよう。
エルメスジャポン 03-3569-3300 |
ブルーという色は、濃紺に近づけば近づくほどフォーマル感が高まり、逆に淡色になればなるほど清々しさが増していく。そんな青のマジックを味方につけられるのが、このシャツブルゾン。シャーベットカラーのような透け感のあるブルーに染まったボディは、生地に入ったストライプと相まって清涼感たっぷり。しかも、襟元はシャツを重ね着したように見えるデザイン。まわりから見ても驚きのディテールだが、それを楽しむのは自分。こんなアイテムを選ぶ遊び心があれば、休日はきっと楽しい。
クリスチャン ディオール 0120-02-1947 |
レザーシャツというとどうしても男くさいイメージが湧くが、こんな爽やかでしっとり落ち着いた空色なら話は別。この〈ダンヒル〉の新作は、エアフォースブルーと呼ばれる晴れやかな空のような配色が新鮮。しかも、ボディはしなやかなカーフスキンで仕立てられている。その優しい着心地のおかげもあって、週末ドライブの爽快感もひとしお。しかもフィット感はかつてのようなピタピタではなく、楽に着られるもの。週末気分にしっくりくるのは、実はこんなレザーなのかもしれない。
ダンヒル 03-4335-1755 |
初夏を思わせるような晴れた日には、柔らかなコットンの白シャツも気持ちがいい。そして、そんな白シャツ姿によりリラックス感をプラスしたいなら、ゆるいスカーフをふわり。そんなお洒落心が気持ちを前向きにしてくれる。それがピンクのペイズリー柄スカーフなら、それだけで印象はほんのり華やかになる。スカーフというと男にとってハードルが高い感じもするが、実際に使ってみると新しい自分を発見するきっかけになることもある。あとは慣れてしまえばいいことだ。
ブリオーニ ジャパン 03-6264-6422 |
写真=野口貴司 スタイリング=中川原 寛 ヘア& メイク= Hanjee 文=遠藤 匠 構成=大嶋慧子
2019-04-25