FEATURE*

BOSS

仕立ても素材も上質な〈ボス〉。

コート姿の格上げは
英国スタイルで盤石。

さらりと羽織るだけで背筋がシャキッとする。同時に、見た目にも貫禄が増す。それがチェスターコート。その理由は英国発祥のフォーマルなテイストに負うところが大きい。〈ボス〉のコートもそんな１着だが、柔らかな上質素材とモダンなシルエットで違いを出している。

チェスターコートは、かつてはフロントボタンが見えない比翼仕立てで、上襟にベルベットを用いた英国のフォーマルスタイルが基本だった。なにしろこのコートは、男が最も気合を入れてドレスアップするために生まれた１着。当然、男を輝かせるための要素にあふれている。

そんな勝負服的なキャラクターを持つ〈ボス〉のコートも、もちろんここぞという場面で頼りになる。たとえば、大切なパートナーと外出するようなシーン。エレガントで品格にあふれたデザインは、着飾った相手を引き立てるのはご覧のとおり。しかも、この〈ボス〉の新作は、素材使いにも特別感がある。ウールとシルクをミックスした服地は、仕立てのよさを際立たせる一方、歩くたびに生まれる美しいドレープでまわりをも魅了してくれるもの。もちろん手触りだっていい。しっかりと厚みがある素材にもかかわらず、極めてしなやか。実際に袖を通してみると、着るというより包みこまれている感覚が味わえるだろう。それに、こんなコートなら腕組みする相手も快適このうえないはず。いつも以上に2人の距離を近づける効果も期待できるかもしれない。

Chesterfield Coat

［チェスターフィールド コート］

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着ている本人だけでなく
ともに過ごす人も大満足!?

ウールシルクの素材は、名だたるブランドに服地を供給するイタリアのコロンボ社のもの。品質の高さは折り紙つきだ。遠目には無地にも見える小柄の千鳥格子は、ビジネスにもうってつけ。チェンジポケットを施すなど、ブリティッシュテイストを前面に出す一方で、Vゾーンが広すぎず、ウエストの絞り位置も高めとデザインは極めてモダン。軽快に着こなせるバランスに仕上がっている。男：コート16万5000円、ジャケット9万円、タートルネックニット参考商品、パンツ5万円、シューズ5万円、グローブ1万6000円、バッグ9万6000円、マフラー〈参考色〉5万円（以上ボス／ヒューゴ ボス ジャパン）　女：コート12万5000円、ワンピース5万8000円、バッグ5万2000円（以上ボス／ヒューゴ ボスジャパン）、その他はスタイリスト私物

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写真＝野口貴司 スタイリング＝中川原 寛 ヘア＆メイク＝松本 恵 文＝遠藤 匠 構成＝大嶋慧子

2018-10-31