長期の旅にトロリーケースは便利。でも、夏は薄手の服が多いから荷物もかさばることもないはず。そんなときは大きめバッグの出番。トロリーでは望めない着こなしとの合わせも楽しいし、なにしろ軽快。特にリゾートでは上品でカジュアルなバッグを選べば、場にふさわしいお洒落が楽しめる。
ジョルジオ・アルマーニが別荘を構える、地中海のバカンス島・パンテレリア。多忙を極める彼が、その島にエスケイプするとき持っていきたいバッグとしてデザインされたのが、このトートバッグだそう。コットンキャンバスボディは、ビーチ遊びやピクニックの道具を詰めこんでもへこたれない、堅牢な作りが自慢。ボディで主張するのは、ゆるやかなタッチのハンドライティングで描かれた彼のサインだ。肩の力が抜けたテイストがバカンス気分を盛り上げてくれる。
ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070 |
“旅の恥はかき捨て”といっても、リュックの選びを間違えて若造っぽく見られるのは避けたいところ。そこで手にしたいのが、〈フェンディ〉の新作。ウェビングベルトに織りこまれているのは、今シーズン復活を遂げた“FF”のロゴ。’60年代に考案された大人世代には懐かしいこのアイコンが、リュックであることが信じ難いくらいリッチな佇まいを演出してくれる。ちなみにこのリュック、コンバーチブルの助手席に無造作に置いたりしても抜群に映えるようだ。
フェンディ ジャパン 03-3514-6187 |
真っ直ぐな日差しが、まるで旅人を歓迎してくれるかのように降り注ぐリゾート。そんな開放的な土地でバカンスを過ごすのであれば、底抜けに明るい配色のバッグを持つのも悪くない。〈ロエベ〉が手掛けたこのサンシャインカラーのダッフルなんて、最高じゃないだろうか。気楽に持てるキャンバスボディも魅力だが、スライダーから延びたレザーがゆらゆらと揺れる様子もなんだか楽しげ。海色のボーダーT姿に持てば、夏の地中海を旅しているような気分になる!?
ロエベ ジャパン カスタマーサービス 03-6215-6116 |
旅にルールなんてない。だから、容量さえ目的に叶えば、旅の着こなしや行動に合わせてバッグを選んだほうがいい。たとえばリゾートを巡るフットワークの軽い旅なら、スポーティなバッグを選ぶなんてのはどうだろう。〈バリー〉の新作のようにレトロで雰囲気のあるタイプはまさにうってつけ。’70年代のテニスバッグのようなデザインを、純白のカーフで仕立てた佇まいはリッチな印象。涼しげな白アイテムが大活躍するリゾートファッションにもよく似合う。
バリー 銀座店 03-6264-5471 |
写真=野口貴司 スタイリング=中川原 寛 ヘア&メイク=松本 恵 文=遠藤 匠 構成=大嶋慧子
2018-05-31