空の上のスイートルーム、ファーストクラス。シートはもちろん、食事、アメニティ、サービスに至るまで、世界最高峰が揃う特別な空間だ。ことさらラグジュアリーな3社をご紹介しよう。
フライト予約 | 03-5767-4143(東京) 06-6341-2661(大阪) |
WEBSITE | www.airfrance.co.jp |
エールフランスのファーストクラスは、“ラ・プルミエール”と名付けられている。フランス語で“ファースト”という意味だ。座席は、 B777-300型機の1フライトにつき、たったの4席。カーテンで仕切られた各座席には、ファーストクラスではなくラ・プルミエールと呼ぶにふさわしいエレガントな空間がある。羽田に飛んでいるのもこの機体だ。
2014年9月から導入されたシートは、レザー、スウェード、ツイード調の生地、メタリック仕上げ、木目のニュアンスを組み合わせたデザイン。淡いグレーに、ラ・プルミエールのテーマカラーである深紅のアクセントが効いていて、気品すら感じさせる美しさがある。
就寝時には長さ2m以上、幅77cmの広々としたベッドにゆったりと。シートの上には形状記憶マットレスが敷かれ、サイズの大きな枕と掛け布団で、疲れを残すことなく、むしろ疲れを癒して目的地に到着することができる。機内で配られるスキンケアブランド、〈カリタ〉のアメニティでリフレッシュすれば、到着後のビジネスや観光もスムースだろう。
帰路、パリのシャルル・ド・ゴール空港では、空港に着いてクルマを降りた瞬間から“ラ・プルミエール体験”と称されたサービスが待っている。専任ポーターが出迎え、プライベートチェックインラウンジへ。専任スタッフが空港内の各種手続きをすべてケアしてくれる。また、“ラ・プルミエールラウンジ”では、フレンチの巨匠アラン・デュカス監修の料理や、パリの高級サロン〈ビオロジック・ルシェルシ ュ〉の30分~2時間の様々なトリートメントが用意され、フライト前にもとびきりの時間を楽しむことができるのだ。
フライト予約 | 03-6743-4567 |
WEBSITE | www.emirates.com |
航空機では珍しくコラボレーションのインテリアを採用したのは、豪華さで知られるドバイのエミレーツ航空。そのパートナーとして選ばれたのは、ドイツの〈メルセデス・ベンツ〉だ。
なにかと“世界で一番”が話題になるドバイにおいて、エミレーツ航空は世界で最初に機内にシャワースパを導入して話題となった航空会社。そして、2017年12月に導入した新ファーストクラスが、またも業界の度肝を抜いた。〈メルセデス・ベンツ〉らしいデザインの美しさもさることながら、座席をゼロ・グラビティ(無重力)でくつろげる角度に調整できるというクルマメーカーならではのこだわりも。天井まで延びるドアで完全なプライバシーが確保されているのも特徴だ。
このシートを搭載したB777-300型機は、2018年3月現在、ドバイからブリュッセルとジュネーブに飛んでいる。成田便は新シートではなく、シャワースパとラウンジがあるA380型機のほう。ドバイで乗り継いで両方楽しむという手もある。
フライト予約 | ナビダイヤル0570-025-103(国際線) 03-5460-3737(国際線) |
WEBSITE | www.jal.co.jp |
日本航空のファーストクラスのシートは、“JALスイート”。木目調を多用し、ベージュと茶を基調としたシックなデザインが特徴だ。 横に1-2-1という並びが2列で合計8席あり、中央2席を選べばパートナーと隣り合わせて座ることができる。
機内食は、日本発便の洋食が〈SUGALABO〉の須賀シェフ、和食は〈石かわ〉の石川シェフと〈虎白〉の小泉シェフ。日本着便は出発地の星付きレストランの日本人シェフなどが監修。シャンパンは〈ルイ・ロデレール・クリスタル〉だ。
アメニティは3月初旬から創業50周年を迎えた〈エトロ〉となった。機内で〈エトロ〉のアメニティが使用されるのは世界初。別途、〈資生堂〉のローションなどが用意されている。
ベッドメイキングの際に使われる〈エアウィーヴ〉のマットレスは、JALのオリジナル仕様。片面が硬め、片面が柔らかめとなっていて、好みの硬さを選ぶことができる。枕も横向きに寝ても肩に負担をかけない高さに保たれる優れものだ。
文=たかせ藍沙
2018-03-13