旅慣れている人は、“相棒”の選び方も心得ているもの。なかでも経験値の違いが出るのが靴。足元を見られず、それでいて遊び心のあるものを選んでいる。〈サルヴァトーレ フェラガモ〉のスニーカーがまさにそれだ。
“旅の恥はかき捨て”とはよくいうが、いい年の大人の場合はそうもいかない。宿泊先はもとより、食事に行く場所もそれなりの店に なるわけだから、足元を見られるような格好はできないもの。しかし、フットワークの軽さが重視される旅先で、高級なドレスシューズを履き続けるわけにもいかない。
では、〈サルヴァトーレ フェラガモ〉の新作スニーカーなんてどうだろう。“キューブ”と名付けられたこの新コレクションの特徴は、クサビのようなキュービックエレメントがあしらわれたラバーソール。素材や仕立てからにじむ高級感だけでも勝負できるスニーカーに、あえてエッジの効いたディテールを加えてしまうところが、誰が見てもラグジュアリーブランドらしい遊びに映るはずだ。
しかも、同シリーズのスニーカーの強みはそれだけではない。前足部の周囲に張り巡らされた突起が靴底の最も圧力がかかる部分をサポートしてくれるので、すこぶる歩きやすいのだ。もちろん、高品質なシューズを手掛けているブランドだけあって、スニーカーといえども履き心地は極めて良好。ラスト自体も足形に自然と馴染むうえ、素材も心地よいものを厳選している。こんなスニーカーで旅先の街を颯爽と歩いていれば、旅慣れた大人に見えるのは間違いないだろう。
フェラガモ・ジャパン 0120-202-170 www.ferragamo.com |
写真=野口貴司 スタイリング=中川原 寛 文=遠藤 匠 構成=大嶋慧子
2018-03-13