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最高の仕立てと上質な素材の心地よさ。

この冬は体が喜ぶ
アウターを着てみよう。


年を重ねると、流行よりも自分を引き立ててくれる服のほうが重要となる。それは肌ツヤをよく見せてくれるものだったり、見栄えをよくしてくれる素材感だったり。そんな我儘にも応えてくれる、選りすぐりのブランドのアウターを集めてみた。驚きと感動の着心地を是非体験してほしい。




TOM FORD

大人の魅力を引き出す
贅沢なロングコート。


美しい立ち姿を演出してくれるのがロング丈のコート。それも〈トム フォード〉の1着なら大人にぴったり。羽織ってみればわかるのだが、体のラインがきれいに見えるシルエットが絶妙。むしろ軽快でグラマラスでもある。ボディはカシミヤとウールをブレンドした上質素材で、遠目からでも違いがわかる。その柔らかな素材が優しく体を包み込む。また、構築的なスタンドカラーがロングコートにありがちなオヤジな野暮ったさを消してくれる。

腰まわりには、マーチンゲールと呼ばれる後ろベルトを採用。これでウエストがほどよく絞られ、すっきりとしたシルエットが描かれる。
ブラックのオーバーコート67万円、グレンチェックスーツ69万円、レギュラーカラーシャツ6万5000円、サイドゴアブーツ24万円、ネクタイ3万円(以上トム フォード/トム フォード ジャパン)、メガネ4万4000円(トム フォード アイウエア)、グローブはスタイリスト私物




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トム フォード ジャパン 03-5466-1123
トム フォード アイウェア 03-6804-3652




Salvatore Ferragamo

大人の階段を上った
リッチなピーコート。


若い頃はよく着ただろうピーコート。久しぶりに袖を通すなら、〈サルヴァトーレ フェラガモ〉の新作はどうだろう。色は定番のネイビーではなく、ひと味違うオリーブカラー。着こなしをマイルドに見せながら、落ち着いた印象を演出してくれる。ウールカシミヤ素材のしなやかさも、昔とは違う一段上の装いを楽しませてくれそうだ。ふと、袖口やポケットに目を向けると、手の込んだレザートリミングが。高級感の印象づけがさりげない点も、大人好み。

首元を閉じるためのチンストラップが、襟まわりのアクセントに。上品なオリーブカラーは、ミリタリーという出自さえも忘れさせる。特徴的なハンドウォーマーポケットは、寒いときに手を温めやすい位置に付いている。
ピーコート27万円、パンツ5万4000円、レザーグローブ3万9000円、マフラー3万8000円(サルヴァトーレフェラガモ/フェラガモ・ジャパン)、その他はスタイリスト私物




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フェラガモ・ジャパン 0120-202-170




GUCCI

ファッションスーツに
似合うピーコートを1着。


スーツを週末に着こなしたことはあるだろうか? それはまたビジネスのときとは違った心持ちになるはず。たとえば、レストランやショッピングに出かけるとき。こうした場面に似合う、ファッションとしてのスーツを持っておくのは悪くない。で、これに合わせるのはビジネスコートというわけにはいかない。スーツと同じ色の、それでいて襟元にポイントの遊びが効いたピーコートなどはどうだろう? いつもよりちょっと若々しい印象となるはず。

パンツは、大人も抵抗なく穿けるほどよいスキニーシルエット。スーツ自体は"Monaco"というモデルで、軽やかな着心地のハーフキャンバス仕立て。シルク製のライニングの心地いいフィット感も魅力のひとつに。
スーツ30万5000円、チルデンニット9万円、シャツ7万2000円、マフラー7万8000円、サングラス5万4000円、手に持ったピーコート32万円(以上グッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス)




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グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921




Ermenegildo Zegna

休日のお洒落にこそ似合う
極薄レザー仕立てのコート。


休日のリラックスした装いに、コートは合わせにくい。テイラード色の強い服なので、そう思われがちだ。ところが、〈エルメネジルド ゼニア〉の新作は例外のようだ。ビジネスっぽさを感じさせない優雅なルックスの秘密は、しなやかなヌバック素材。ゆったりと着こなせるシルエットのおかげもあって、力の抜けたお洒落を演出できる。レザー自体が極薄で、ふわりと軽い着心地も新鮮。一度、袖を通せばコートのイメージが変わること請け合い。

色は、ややピンクがかったベージュ。シックさとほどよい色気が同居する一着。ラフに羽織るだけで絵になる。
コート100万1000円、ジャケット65万5000円、タートルニット15万1000円、パンツ26万1000円、スニーカー8万7000円(以上エルメネジルド ゼニア クチュール/ゼニア カスタマーサービス)、ストール4万8000円、手に持ったサングラス4万9000円(以上エルメネジルド ゼニア/ゼニア カスタマーサービス)




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ゼニア カスタマーサービス 03-5114-5300


写真=野口貴司 スタイリング=中川原 寛 ヘア&メイク=星隆士 文=遠藤 匠 編集=大嶋慧子

2017-10-31






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