CAR*


Mercedes-Benz GLS

今度の〈メルセデス・ベンツ〉GLSは
ラグジュアリー感はもちろん、
サイズと快適・機能も規格外。


待望の、と言ってもいいだろう。ついにフルモデルチェンジした新型GLSが発売された。ポイントは、〈メルセデス・ベンツ〉最大のラグジュアリーSUVで、大人7人がゆったり乗車できる余裕のサイズ感。さらに、快適な乗り味が楽しめる日本初搭載のアクティブサスペンションも見どころ。もちろん最新の安全運転支援システムも標準で装備。最上級を知る大人のSUVがここにある。




GLS史上最大のSUVはすべてが規格外。


 

キープコンセプトながら最新の“メルセデスデザイン”を美しく取り入れたエクステリア。サイズは従来型よりボリュームアップし、さらに存在感を増した。フロントセクションは八角形の大型グリルと2本のルーバー、マルチビームLEDヘッドライトの意匠が特徴的。全長5200㎜を超えるサイズで、空気抵抗値0.32はもはや驚異的である。



全体的にはオーセンティックなフォルム。だが、フロント同様リアコンビネーションランプなど、〈メルセデス・ベンツ〉らしさとLEDを使った最新テクノロジーが搭載される。タイヤサイズはGLS 400 d 4MATICが20インチ、GLS 580が21インチを履く。



Sクラスがセダンの最高峰であるように、SUVにおいてはこのGLSがトップエンドに君臨する。ブランドのネーミングレギュレーション上、SUVを表すGLに“S”がついているのだから、まんまそのとおりである。

フルモデルチェンジした新型はその三代目で、かなり進化している。たとえばサイズ。全長は5200㎜を超え、さらに風格を増した。従来車よりサイズアップされたそれはまさに規格外。優先されたのはユーティリティだが、もはやこのクラスのSUVをカタログ記載するブランドは少ない。「大人7名がゆったり乗車できる」というコピーも納得だ。

デザインも当然進化している。スタイリングのテーマとなったのは官能的純粋と訳される“Sensual Purity”。これは4ドアクーペとしてその印象を強くするCLSの現行型のときから使いはじめたデザイン思想。具体的にはキャラクターラインなどにエッジを用いず柔らかな面構成でカタチ作るというもの。どこか懐かしくかつモダンに見えるから不思議だ。

インテリアもそう。2つの12.3インチモニターを1枚ガラスにはめこむなど新世代メルセデスのデザインを取り入れている。インターフェイスの中身を含めデジタル化に抜かりはない。また、SUVのSクラスである所以のキャビンの広さも文句なし。従来型より60㎜延びたホイールベースが余裕のスペースを生み出す。2列めシートが電動でスライドできるのも特徴で、足元が最大87㎜拡大する。前にずらせば3列めの乗り降りはスムースだ。そしてその3列めは身長194cmまでの方を許容することも明記しよう。単なる補助的シートではないのはさすがだ。

そんなキャビンの心地よさを担保するのが新型で標準装備されることになった“アダプティブ ダンピング システム プラス”。リアルタイムで路面状況を検知し減衰特性を最適化するというものだ。詳細は省くが、かなり高度で繊細な技術を用いている。このへんは是非一度、ロングドライブで効果を体感してほしい。さすが〈メルセデス・ベンツ〉、最高峰SUVは出来が違う。

といったのが新型GLSのハイライト。高い安全性を誇示するSクラス同等の運転支援装備を含め、このクラスのニーズに応えている。まさに「かゆいところに手が届く」1台なのである。



  • A

  • B

  • C

 

上質なシートが並ぶ室内は
高いユーティリティを誇る。

 

A:3mを超えるホイールベースから広々したキャビンが生まれる。3列めシートを使用しない場合は2列めを一番後ろまでスライドさせるとかなり広い足元に。2列めは3つの独立可倒式シート。中央を倒せばリムジンシート的にも使える。空調は5ゾーン別々で調整可能。3列めでも快適さは損なわない B:機能美と余裕あふれるコックピットまわり C:ラゲッジはこんな感じ。3列めを倒せばゴルフバッグ4つを積むこともたやすい


 

  • D

  • E

  • F

 

快適で優雅な乗り心地を支える
機能はすべて最先端。

 

D:さらに進化したAIを備えた対話型インフォティンメントシステム“MBUX”を搭載。大きなグラブハンドルはSUVの証 E:本文でも触れた“アダプティブ ダンピング システム プラス”がフラットで快適な室内を保つ F:GLS 580 4MATIC スポーツに標準装備される“Eアクティブ ボディコントロール”がひとつ上の快適さをもたらす。これは“エアサス+油圧サス”といった仕組み


 

 


LINE UP!




新型GLS 400 d
4MATIC


環境性能も高いクリーンディーゼル車。

●全長×全幅×全高:5210×1955×1825㎜ ●ホイールベース:3135㎜ ●エンジン:3ℓ直列6気筒ディーゼルターボ ●最高出力:243kW(330PS)/3600~4200rpm ●最大トルク:700N・m(71.4kgf-m)/1200~3200rpm ●トランスミッション:9速AT ●駆動方式:四輪駆動 ●税込み価格:1263万円




新型GLS 580 4MATIC
スポーツ(ISG搭載モデル)


パワーと快適性が違うGLSの最高峰。

●全長×全幅×全高:5213×2030×1823㎜ ●ホイールベース:3135㎜ ●エンジン:4ℓV型8気筒ツインターボ ●最高出力:360kW(489PS)/5500rpm ●最大トルク:700N・m(71.4kgf-m)/2000~4000rpm ●トランスミッション:9速AT ●駆動方式:四輪駆動 ●税込み価格:1669万円(6月以降発売予定) ※数値は社内参考値




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文=九島事務所

2020-04-15