簡単にいえば、乗用車とSUV のいいとこ取りしたのがクロスオーバー。このジャンルが今とても元気なのだが、ひと味違う個性を求めるならラテン系もいい。さて、その理由とは?
SUVのラインナップが充実している昨今、特に激戦区になっているのがコンパクトクラス。ドイツ勢を筆頭に様々なモデルがひしめき合っている状況だが、どれも輸入車好きには親しみのあるメジャーブランドだけに、すでに所有されている方も多いのではないだろうか。
そんな中「変化球?」ともいえるクルマがある。ご覧の〈フィアット〉500Xと〈DS〉DS3クロスバックだ。そう、アンチドイツ車の方にはピッタリのラテン系ブランドのコンパクトSUVである。
その魅力はたくさんある。まずはこれを所有すると"通"っぽく見える。左ハンドルのマニュアル車を乗り継いできたツワモノ的な印象だ。それに個性が強く、街でかぶる可能性が少ない。でもって、ひと目でお洒落感を伝えるインパクト大なデザイン。エクステリアもそうだが、インテリアは特にそれが強い。助手席に座ったとたん、誰もが「かわいい」とか「ステキ!」と口にするだろう。
さらにいえば当然走りが楽しい。ラテンのクルマならではの軽快で小気味のいい運転が楽しめる。まぁ、そこはご自身でお試しいただくのが一番ですネ。
といった、いいところだらけのクルマが、実は思いのほかリーズナブルで売られている。どちらもスタート価格は300万円前後。ドイツ車と比べると……かなりお得かと。どうですこの裏ワザ的クルマ選び。現ドイツ車オーナーの方も試しに乗ってみては? 全員とは言いませんが、ハマる人にはきっちりハマります。
[フィアット 500X]
グレードは2つでスタートプライスは299万円から。〈フィアット〉500のデザインエッセンスを取り入れながらの仕上がりはさすが。大人5人が乗れる4ドアモデルを完成させた。外装同様インテリアがポップなのがミソ。今年の初マイナーチェンジで新エンジンを搭載。走りの楽しさもさらに高めている。税込み価格299万円(CIAO FIAT)
[DS 3 クロスバック]
フランス製高級車復活の狼煙を上げた〈DS〉。〈シトロエン〉から派生した新ブランドとして高い注目を集めている。外装もそうだがダッシュボードやシートなど、乗りこむと、すべてのデザインがほかとは違う。ダイヤモンド型にレイアウトされたスイッチやエアコンの吹き出し口が独自の世界観を形成。税込み価格304万5000円~(DSコール)
CIAO FIAT | 0120-404-053 |
DSコール | 0120-92-6813 |
文=九島事務所
2019-10-25