CAR*
Good Music IN DRIVING
高級セダンでディナーへ。
さて、車内でなにを聴く!?
高級セダンで
パートナーとレストランへ!
そう聞かれて困っちゃうようではいただけない。ドライブでは、シーンに合わせた音楽を流すのが演出上手な大人というもの。今回は、ディナーに向かう車内にぴったりな曲をセレクトしてみました。
1
Paul Simon /
Mother and Child Reunion
1972年の大ヒット曲。ニューヨークのチャイナタウンにある中華料理店のメニューに載っていた、鶏肉と卵を使った料理(親子丼?)の名前が“Mother And Child Reunion”だったことから生まれた曲だとか。
ポール・サイモン『ポール・サイモン』 ©ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2
Michael Franks /
Popsicle Toes
1975年のアルバム『アート・オブ・ティー』に収められている名曲。洗練されたフュージョン・サウンドとは裏腹に、彼女の冷たいつま先のことをアイスキャンディにたとえた、そこはかとなくエッチな曲です。
マイケル・フランクス『アート・オブ・ティー』 ©ワーナー ミュージック
3
The Manhattan Transfer /
Java Jive
ザ・マンハッタン・トランスファー/
ジャヴァ・ジャイヴ
もともとは1941年に黒人ヴォーカル・グループ“インク・スポッツ”がヒットさせた曲。マントラは’75年にカバー。コーヒーや紅茶への愛を歌っているようでいて、実はドラッグ賛歌だったりする危ない歌です。
ザ・マンハッタン・トランスファー『ジューキン』 ©ユニバーサル ミュージック
4
Carole King /
Chicken Soup with Rice
今では西海岸を拠点に活動するキャロル・キングですが、実はブルックリン出身のバリバリのニューヨーカー。そんな彼女が1975年、アニメ映画『お
しゃまなロージー』のために書き下ろした美味しそうなチキンスープの歌。
キャロル・キング『おしゃまなロージー』 ©ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
5
Dionne Warwick /
The Wine Is Young
バート・バカラック&ハル・デヴィッド作。バカラック・ナンバーを歌わせたら右に出る者なしのディオンヌが1970年に歌いました。まだ熟していないワインの味に、過ぎてしまった恋のドラマを重ねる隠れた名曲。
ディオンヌ・ワーウィック『恋よ、さようなら』 ©ワーナー ミュージック
6
Billy Joel /
Scenes from an Italian Restaurant
1977年のアルバム『ストレンジャー』に収められている必殺の名曲。バラードではじまってジャジーなサックスソロを挟んでアップテンポに展開していく。これから食事をするムードを盛り上げるには最適な曲かと。
ビリー・ジョエル『ストレンジャー』 ©ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
7
Andy Williams /
Days of Wine and Roses
といっても、盛り上がりすぎてもナンなので、ヘンリー・マンシーニ作の同名映画主題歌でちょっとだけクールダウン。1963年にヒットした、アンディ・ウィリアムスのハートウォーミングな歌声でどうぞ。
アンディ・ウィリアムス『アンディ・ウィリアムス・オリジナル・アルバム・コレクション第一集』 ©ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
まだ若かりし頃。ドライブデートの前日、カセットテープ作りに情熱を燃やした、なんて経験ありませんか?「最初に流す曲は気分が上がるロックかな? 日が暮れたらバラードで決まりだな」などと、彼女といるシーンを想定しながらひたすら録音に没頭するひととき。みなさんにとって、それは楽しくも懐かしい青春の思い出になっているのかも。
ところが、あんなにワクワクした曲選びも今は昔。クルマで聴く音楽にはすっかり無頓着になってしまったのでは、ちょっと残念ですよね。年を重ねた今だってドライブに演出は不可欠。そのほうが、より楽しいひとときになるのは間違いないのだから。
たとえば休日、パートナーとディナーに出かけるなんてシチュエーションではどうだろう。乗っていきたいクルマは、なんといってもフルサイズの高級セダンで決まり。落ち着いた雰囲気と角のない乗り心地は大人の余裕。流行りのSUVやスポーツカーでは及ばない格調の高さもあり、ディナーに行くという贅沢な気分をグッと高めてくれるのがいい。
では、そんなクルマの中でかける曲は、やっぱり大人らしくジャズかクラシック? いや、それではあまりにもステレオタイプで芸がない。せっかくディナーが待っているのだから、かつてのようにシーンを想定して選曲。
たとえばこのリストにあるように、飲食にまつわる名曲をさりげなく流すとディナー前の話題作りにもなって楽しいはず。しかも選んだ曲は、1970年代を中心とした味わい深い名曲揃いだ。ほどよいテンポで耳触りもよく、パートナーとの会話を妨げることもない。これなら、ゆったりと豊かな気持ちになってディナーに臨めるというもの。そしてレストランに到着したら、今度は味わい深い一皿で是非楽しい夜を!
乗るならこんなクルマがイイ!
CADILLAC CT6
まるでホールにいるような臨場感
アメリカンラグジュアリーを体現したフラッグシップセダン。上質でゆったりとした室内に、専用の〈ボーズ〉製プレミアムスピーカーはなんと34個。バーチャルサラウンド機能も備え、音響面でも抜かりがない。税込み価格990万円(GMジャパン・カスタマーセンター)
こんなドライブルートをイメージ。
[INQUIRY]
選曲=萩原健太 photo by AFLO
2017-10-31