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CHAMPAGNE ON BOARD

ファーストクラスで楽しむ
極上シャンパン。

旅客機の座席クラスの最高峰、ファーストクラス。そこで供されるシャンパンももちろん最高峰。くつろぎのひとときに欠かせない、黄金に輝く旅の友だ。その銘柄をご紹介しよう。

空の上の五ツ星ホテルと称されるファーストクラス。シャンパンは最も似合う飲み物だ。航空会社によっては、ひとつの銘柄を定番として提供していたり、定期的に銘柄を替えたり。2～3種類の銘柄を用意することもあれば、ウェルカムドリンクと上空で提供する際の銘柄を替えることも。定番として多く選ばれるのは、やはり〈ドン ペリニヨン〉と〈クリュッグ〉。どちらも高級シャンパンを代表する銘柄だ。写真でご紹介した航空会社以外でも、シンガポール航空などが採用している。そのほか、シャンパンの本場、エールフランス航空は、10～11月は〈テタンジェ〉、12～1月は〈クリュッグ〉がお目見え。キャセイパシフィック航空の10月は〈ウィリアム・ドゥーツ〉が登場。

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  THAI AIRWAYS

  [タイ国際航空]

  〈ドン ペリニヨン〉
  ヴィンテージ2009

  微笑みの国タイのフラッグシップエアライン、タイ国際航空の＂ロイヤルファーストクラス＂のシャンパンは〈ドン ペリニヨン〉。高級シャンパンの代名詞のような銘柄だ。ボトルには蘭の生花が飾りつけてあってとても華やか。CAさんは、極上の微笑みとともにシャンパンをグラスに注いでくれる。

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  JAL

  [日本航空]

  〈サロン〉
  ヴィンテージ2007

  1911年創業のメゾンで丁寧に造られる〈サロン〉。最上質なシャルドネが収穫された年にのみ造る、希少なシャンパンだ。JALは、その〈サロン〉を、世界で唯一、機内で提供している航空会社。2007年のヴィンテージはフレッシュな柑橘系に鉱物的ニュアンスが特徴。温度を上げると洋ナシやパンのようなイーストの風味が広がる。こちらも、離陸前のウェルカムシャンパンは別のもの。〈サロン〉は上空で最適のコンディションで開栓される。

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  ANA

  [全日本空輸]

  〈クリュッグ〉
  グランド キュヴェ

  1843年にドイツ出身のヨーゼフ・クリュッグが創業した、シャンパンの最高峰と称される老舗ワイナリー。収穫年の異なるワインを多種ブレンドするため、単一ヴィンテージでは表現できない複雑な味わいとアロマが特徴だ。世界各地にクリュギストという熱烈なファンをもつ。ANAは1986年の国際線就航以来、至高のシャンパンにこだわって〈クリュッグ〉を提供し続けている。離陸前のウェルカムシャンパンは別の銘柄になる。

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  AMERICAN AIRLINES

  [アメリカン航空]

  〈クリュッグ〉
  グランド キュヴェ
  〈ランソン〉
  ノーブル キュヴェ ブリュット ヴィンテージ

  アメリカン航空では月により機内で提供されるシャンパン銘柄が替わる。10月は、〈ランソン〉ノーブル キュヴェ ブリュット ヴィンテージだ。写真の〈クリュッグ〉グランド キュヴェは、Flagshipファーストラウンジ内の、アメリカン航空搭乗客だけが利用できるFlagshipファーストダイニングで。ロサンゼルスではミニボトルの飲みきりサイズ。ニューヨーク、ダラスフォートワースなどにある。

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  EMIRATES

  [エミレーツ航空]

  〈ドン ペリニヨン〉
  ヴィンテージ2008

  17～18世紀に修道士によって造られたシャンパン。瓶内二次発酵に7年かけ、10年めにしてはじめて出荷される芳醇な味わい。ファーストクラス各座席のミニバーにはないが、CAさんに言えばいつでもグラスを満たしてくれる。また、機内のバーラウンジ（ビジネスクラスと共用）でシャンパンを飲みたい場合には、CAさんが〈ドン ペリニヨン〉を持っていってくれる。ちなみに、ビジネスクラス搭乗客に提供されているのは〈モエ・エ・シャンドン〉。

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  ETIHAD AIRWAYS

  [エティハド航空]

  〈シャルル エドシック〉
  グラン デ ミレネール2004

  1851年に、シャルル=カミーユ・エドシックが、29歳で創立したワイナリー。彼はダンディとしても知られていて、類いまれなカリスマ性をもち、映画や歌のモデルにもなった人物。当時は誰も見向きもしなかった、2世紀に造られた地下採掘場跡（クレイエール）を熟成庫に適すると見抜いた。同社のシャンパンは、世界各国の王室や著名人にも愛飲されているほど。そのプレステージクラスが、機内で提供される＂グラン デ ミレネール＂だ。

 

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写真＝ANA、エミレーツ航空、エティハド航空、たかせ藍沙　文＝たかせ藍沙

2019-10-25