次世代、その先の世代へも残していきたい地球の宝、世界遺産。自分の部屋から、昼夜問わずに好きなだけ世界遺産を満喫できたら、それは贅沢の極み。なかでも、海・滝・山の自然を味わえるホテルを選んでみた。
島の南西、アンス・チャスタネットのビーチフロントに立つホテルから見えるのは、カリブ海に浮かぶ2つのトンガリ山"ピトン"。レストランなどの公共エリアからだけでなく、"インフィニティプール・サンクチュアリ"というプライベートプール付きの部屋からも絶景ピトンは味わえる。オーナー兼建築家のニック・トルベツコイは、周囲の自然との美しい調和を目指したという。なかでも面白いのは、各部屋の4面のうち1面は壁がないこと。ベッドルーム、リビング、プライベートプールの境がなく、くり抜かれた壁と、風景が繋がるようなデザインになっている。さらに、ジェームズ・ビアード賞を獲得したシェフが振るまうレストランや、オーガニックなプロダクツを使った施術が受けられるスパなど、施設も充実。ビーチ近くの姉妹ホテル、アンス・チャスタネットの施設も併せて利用できる。
間近にある世界遺産は
ADDRESS | 1000 Anse Chastanet Road, Soufriere, St. Lucia |
PHONE | +1-758-459-4000 |
WEB-SITE | www.jademountain.com |
ブラジルとアルゼンチンの国境をまたぐ、イグアスの滝。ブラジル側は約2割、ほとんどがアルゼンチン側にあり、おかげでブラジルのイグアス国立公園唯一のこのホテルからは、対岸に広がる滝のパノラマビューが愛でられる。しかも宿泊者は、開園時間外の9時前と17時以降も名瀑をゆっくり散策できる特権 付き。一歩ごとに滝のアングルが変わり、有名な"デビルズスロート"では、轟音とミストに包まれ、飛沫に虹がかかることも。ホテルは淡いピンク色のポルトガル・コロニアル建築様式。7カテゴリーの客室のうち、"デラックス・フォール・ビュー"と"カタラタス・スイート"が滝ビューだ。2つのレストランやアマゾンのパワーを生かしたスパ、テニスコートやジム、温水プールなど、通年快適にバカンスできるのが魅力。
間近にある世界遺産は
ADDRESS | Rodovia Br 469, Km 32, Iguassu National Park,Foz do Iguassu 85855-750, Brazil |
PHONE | 0066-3381-3732 |
WEB-SITE | www.belmond.com |
シドニーからクルマで約2時間半。世界遺産のブルーマウンテンズ内、ウォレマイ国立公園とガーデンズ・オブ・ストーン国立公園をわかつグレートディヴァイディング山脈に位置するリゾート。カンガルーやワラビーが自由に走る7000エーカーの敷地には、19世紀の農場に手を加えたメイン棟と、40棟の独立 型ヴィラが点在。カントリーテイストの各棟は広さ83㎡以上。ダブルサイズの石造りの暖炉や温水のプライベートプールをしつらえ、自然と触れ合えるよう望遠鏡やマウンテンバイクも用意。地元の生産者から仕入れた食材を生かすダイニングは、6コースからなるディナー。自然成分で世界的に注目されている"ソダシ"を使用するスパも評判。厳しい条件をクリアし、カーボンニュートラルを実現したエコリゾートだ。
間近にある世界遺産は
ADDRESS | 2600 Wolgan Road, Wolgan Valley,New South Wales 2790, Australia |
PHONE | +61-2-6350-1800 |
WEB-SITE | www.oneandonlyresorts.com |
文=古関千恵子
2018-10-31