プライベートジェットは一部の富裕層やセレブリティの話と思いきや、実は誰もがいつでもチャーターできる。欧米のビジネスマンの間で使われているビジネスジェットをご紹介しよう。
世界1000都市以上に自由に飛ぶことができるのは、ルフトハンザ ドイツ航空の"ルフトハンザ プライベート ジェット"。ヨーロッパと北米のほぼすべての都市へ、定期運航便と時間を合わせて飛ぶことができるので、乗り継ぎ時の時間のロスがない。しかも、ヨーロッパなら出発の10時間前まで、北米は12時間前まで予約が可能だ。
地上ではファーストクラスラウンジを使用でき、手荷物検査やパスポート審査は個別対応。空港によってはラウンジから航空機へ専用リムジンで送迎してくれる。プライバシーは完全に確保されているので、移動しながら極秘会議を終わらせることもできるし、パパラッチに追いかけられることもない。機内食はファーストクラス並みだ。仕事に不可欠な高速インターネットも用意される。
チャーター料金は都度の見積もりとなるが、目安としては、7人乗り小型機でフランクフルト=パリ間が9367ユーロ(約1338ユーロ~/1人)から、フランクフルト=バルセロナ間が1万5508ユーロ(約2215ユーロ~/1人)から。
また、ルフトハンザ ドイツ航空とスイス インターナショナル エアラインズの、ファースト&ビジネスクラスの長距離路線と直接乗り継ぐ場合には特典がある。それぞれの運賃が割引となるほか、代表予約者に1万マイルのステータスマイルが加算されるのだ。
COMPANY | ルフトハンザ ドイツ航空 |
フライト予約 | 0570-089-000(日本国内) +81-3-4333-7656(海外より) |
WEB-SITE | www.lufthansa.com |
パリのシャルル・ド・ゴール空港を拠点に、フランス本土やヨーロッパの都市へ、4人乗りプライベートジェットで飛ぶことができる。空港での定期運航便ファーストクラスとの乗り継ぎは実にスムース。同社のファーストクラス専用サービス"ラ・プルミエール"のお客様係がすべてをエスコートしてくれる。
たとえば、日本からエールフランス航空のファーストクラスでパリに行き、プライベートジェットに乗り継ぐ場合、国際線航空機の出口で"ラ・プルミエール"のお客様係が出迎えそのままラウンジへ。入国手続きはラウンジで済ませることが可能。料金は1時間4000ユーロ(1000ユーロ~/1人)から。ロンドン、ブリュッセル行きなどが同料金。
COMPANY | エールフランス航空 |
フライト予約 | 03-5767-4143(東京) 06-6341-2661(大阪) |
WEB-SITE | www.airfrance.co.jp |
日本では馴染みが薄いビジネスジェットだが、2018年7月、ANAホールディングスと総合商社の双日が新会社を設立した。社名はANAビジネスジェット。その名のとおりビジネスジェットのチャーター手配事業会社だ。ホンダジェットの場合は、ANA便でアメリカに行き、アメリカ国内のチャーター便での搭乗。たとえば、ロサンゼルスからフェニックス、サンフランシスコと移動し、ロサンゼルスに戻る場合、5人搭乗で約300万円(約60万円~/1人)。従来なら3日間かかる移動を2日に短縮できる。機種によっては日本から近隣諸国への国際線フライトも可能だ。日本から北京までの往復は13人搭乗の機材で1500万円(約115万円~/1人)となっている。
COMPANY | ANA ビジネスジェット |
フライト予約 | 03-3503-8110 |
WEB-SITE | www.anabj.co.jp |
JALは、JAL便を利用する法人顧客を対象とした"JALファルコンビジネスジェットサービス"を販売している。パリを起点として、フランスの大手ビジネスジェットのチャーターフライト会社"ダッソー・ファルコン・サービス"が運航する航空機に乗り継ぐ。
JALの東京=パリ定期便でシャルル・ド・ゴール空港に到着後、プライオリティレーンで入国審査を済ませ、専用リムジンでル・ブルジェ空港へ。ラウンジで出国審査とセキュリティチェックを終えて、目の前に駐機している航空機に搭乗するという流れだ。ヨーロッパ内の数都市を効率よく巡るだけでなく、長距離フライト可能な機種も手配可能なので、広大なアフリカ大陸に点在する数都市を短時間で巡ることもできる。
COMPANY | 日本航空 |
フライト予約 | ナビダイヤル0570-025-103(国際線) | 03-5460-3737(国際線) |
WEB-SITE | www.jal.co.jp |
文=たかせ藍沙
2018-09-14