アリコン・映画アワード2018!【ベスト映画部門】
有村 昆が選ぶ “男が惚れる骨太映画”はコレだ!
年末の映画目玉企画としてお送りしてきた“アリコン・映画アワード2018”も、いよいよベスト作品となる“男が惚れる骨太映画”を残すのみとなった。有村さんが、2018年に劇場公開された映画作品の中で、最も男らしいと惹かれた作品を選出。選ばれたのは、今年3本もの映画に出演するなど大活躍だったドウェイン・ジョンソン主演のアノ作品!
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『Safari Online』読者というと、男らしさに加えて海やヤシの木が似合う、そしてLAの香りも漂っていないといけない。僕が勝手に思っているイメージなのですが(笑)。今回はそのテイストを加味して“アリコン・アワード2018“の大賞にあたる“男が惚れる骨太映画”を選ばせていただきます!
“男が惚れる骨太映画”、とても悩みました。今年は、このジャンルで印象に残る作品が結構あったんですよ。たとえば、古代の巨大ザメが現代に蘇るお話の『MEGザ・モンスター』。ジェイソン・ステイサムが主演しましたけど、面白かったです。これまで鮫が出てくる映画というのは、ほとんどB級扱いだったんですよ。1976年の『JAWS/ジョーズ』を除いては。でも、この映画では巨額の製作費が中国資本から出ていて、トップクラスの筋肉スターを主演に据えることができたわけです。古代の巨大ザメが蘇るというくだらない題材でも、超スーパーな予算をかければ、これだけ面白くて、スゴい作品になるんですね〜(笑)。
あとは、2月に公開された『トレイン・ミッション』。リーアム・ニーソンが主演なんですよ。かっこよかったですね! リーアム・ニーソンはアカデミー賞にもノミネートされた名優です。けれども、その名優枠を捨てて『沈黙シリーズ』みたいな、アクション俳優枠に入りこんできた人です。ライバルがデ・ニーロからスティーブン・セガールに変わってしまったという(笑)。この作品は、乗り合わせた電車内で100人の乗客からある人物を見つけ出したら多額の報酬を払うという、そんなお話なんです。バラエティ番組の企画みたいで、くだらないでしょ?(笑) ただ、くだらないことを一生懸命にやっている、そんなところに僕はかっこよさを感じるんですよね〜。
すいません、ちょっと脱線してしまいましたね(笑)。それでは本題へ、お待たせいたしました。“男が惚れる骨太の映画”は、5月に公開された『ランペイジ/巨獣大乱闘』にしたいと思います! これは1986年に発売されたアーケードゲーム“ランペイジ”を基にしたパニックアクションもので、遺伝子実験の失敗で、巨大化したゴリラ、狼、ワニがシカゴの大都会を襲うというお話です。そこにマッチョなドウェイン・ジョンソンが現れて、街を守るために戦うんですよ。もう、これだけで骨太じゃないですか!? 内容うんぬんではないんですよ(笑)。暴れまわる巨獣たちがとにかく痛快で、観ていてスッキリとすると思います。まあ、『ランペイジ/巨獣大乱闘』と『MEGザ・モンスター』って、海か陸かっていう違いだけで、やっていることはあんまり変わらないんですけどね(笑)。
“男が惚れる”という点では、ドウェイン・ジョンソンに共感して欲しいんですよ。今年は、彼の忙しさが際立ちました! 4月に『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』、5月に『ランペイジ/巨獣大乱闘』、そして9月に『スカイスクレイパー』と、ドウェイン・ジョンソンが主演した映画が立て続けに日本で公開されたんです。ドウェイン・ジョンソン祭りですよ(笑)。彼はプロレスラーから俳優に転身した人なんですが、今では押しも押されもせぬハリウッドのドル箱スターになっています。もともとはアメフト選手だったんですが、活躍できずに解雇されてプロレスラーになったわけで。実は苦労人である、そんなところに男ならきっと惚れるはずです。
“最も男を魅了した女優”は誰だ!?
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“男が憧れる男優”は誰だ!?
<プロフィール>
有村昆:Kon Arimura
1976年マレーシア生まれ。年間約500本の映画を鑑賞し、最新作からB級映画まで幅広い見識がある映画コメンテーター。妻は、元キャスターの丸岡いずみ。