発表! アリコン・映画アワード2018
有村 昆が選ぶ“最も男を魅了した女優”は誰だ!?
映画コメンテーター有村 昆さんが、2018年に劇場公開された映画作品の中から、テーマに合わせて最もよかった作品を選出。まさにSafari Online presents“アリコン・アワード2018”! アリコンさんの独自のプロ目線で、女優、監督、男優、骨太ベスト作品と4部門を31日までの期間カウントダウン方式で発表。第1回めは “最も男を魅了した女優”部門から!
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マーゴット・ロビーは、5月に公開された『アイ,トーニャ 世界最大のスキャンダル』でプロデュースと主演を果たしているのですが、よかったですね〜。まず、すごいと思ったのが、スポーツ界の憎まれ者トーニャ・ハーディングを題材に映画を作ろうと決めたところ! 普通なら、人気のないキャラクターを、わざわざ映画の題材に選ばないですよね? だって、彼女はものすごくキレイな美形女優なわけですよ。それが憎まれ者を演じることで、自身の人気にも影響があるかもしれないわけじゃないですか? にも関わらず、プロデュースする題材に選んで、しかも自分が演じるっていう。その覚悟は、空恐ろしいと思いましたね。今後のハリウッドを背負って立つ人材だと思いますよ。
『アイ,トーニャ 世界最大のスキャンダル』
日本の女優でたとえるなら、誰でしょうかね。『百円の恋』でボクサー役を演じた安藤サクラさんあたりでしょうか。あの作品は、家族にも疎まれている肥満の引きこもり女子がボクシングに惹かれて、リングに立つまでを描いたものです。憎まれキャラも臆せず演じるという点では似ているものがありますよね。
マーゴット・ロビーは、2016年『スーサイド・スクワッド』で、セクシーな衣装でバットを振りまわすというクレイジーなキャラ、ハーレイ・クイン役を演じました。でもそれが素晴らしかった。2013年『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でも、ディカプリオの妻役を、カラダを張って熱演していました。出演する作品では常に、男を“デカい口で食ってやる!”みたいな、肉食感が僕にはすごく伝わってくるんですよね〜。『モンスター』で殺人鬼を演じた頃のシャーリーズ・セロンを彷彿とさせますね。“怪物女優”が出てきた! と感じましたよ。
ちなみに、次点を挙げるとするなら、ダコタ・ジョンソンです! 久しぶりにここまで脱ぐ女優を見ました。もうスパッと脱ぐんですよ。お父さんが『特捜刑事マイアミ・バイス』のソニー役で一世を風靡したドン・ジョンソンで、お母さんが『ワーキング・ガール』のメラニー・グリフィスです。10月に公開された『フィフティ・シェイズ・フリード』に出演していましたが、過激な作品じゃないですか! 体当たりの演技で、よく頑張りましたよね(笑)。
<プロフィール>
有村 昆:Kon Arimura
1976年マレーシア生まれ。年間約500本の映画を鑑賞し、最新作からB級映画まで幅広い見識がある映画コメンテーター。妻は、元キャスターの丸岡いずみ。
photo by AFLO