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2018.11.22

北澤 豪の「こだわりMYスタイル!」
みなさん!電動車椅子サッカーをご存知ですか?

ファッションや時計、クルマ、デニム、シューズなどなど、様々なことに興味をお持ちのサッカー解説者、北澤豪さん。好きなモノ、気になっているコト、こだわっているトコロ。それらを北澤流の視点で楽しく語っていきます。今回のテーマは、電動車椅子サッカーです!


先日、第31回東京国際映画祭で、レッドカーペットを歩くという貴重な機会がありました。というのも映画祭の特別企画で上映されたドキュメンタリー映画『蹴る』(中村和彦監督)(注1)に出演させていただいたことで、招待されたんです。

『蹴る』は、電動車椅子サッカーW杯出場にすべてをかける選手たちを、約6年間にわたり撮影した長編ドキュメンタリー作品です。読者の皆さんは、電動車椅子サッカーはご存知ですか? 2016年から障がい者サッカーの7団体(注2)を統括する(一社)日本障がい者サッカー連盟の会長として活動をしています。各競技団体とも連携し体験会などのイベントも開催してきました。非常に面白いですし、当たり前だけど難しい競技なんですよ!

電動車椅子サッカーは、文字どおり電動の車椅子を使ってサッカーをする競技です。電動車椅子の前にフットガードを取り付けて行います。比較的重度の障害を持った選手が多くて、ジョイスティック型のコントローラを手や顎などで操りプレーをするんです。性別や年齢の区分はなくて、男女混合のチームでプレーします。

こう聞くと、皆さんはどんな競技だと想像をするでしょうか? 恐らく、実際にプレーを見ると驚くと思いますよ。ジョイスティックで操作する電動車椅子の動きはすごく繊細で、スピーディ。そしてボールをまっすぐ蹴る際には、電動車椅子をくるりと回転させるんです! この様子を見ただけでも、この競技の面白さに惹かれると思います。

今回の映画に主演している永岡真理選手をはじめ、選手たちは絶妙なコントロールで、ボールをぴたっとトラップします。そのディテールがスゴイし、カッコいいんです! 永岡真理選手は電動車椅子でドリブルまでするんですよ!? YOUTUBEなどで動画を観てもらうと、その凄さがわかると思います。

昨年の7月にアメリカ・フロリダで、電動車椅子サッカーの世界一を決める第3回FIPFAワールドカップが開催されました(注3)。フランスが優勝したのですが、上位に入った国が健常者サッカーの強豪国と同じような顔ぶれだったのは、興味深かったですね。


 

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繊細な動きがスゴイ! 戦略性はまるで将棋のよう!


電動車椅子サッカーは、ルールも独特なんです。ボールを保持したら、必ず1対1で相手と対峙しなくてはならない。2人で囲んでしまうと、接触プレーが多くなってしまいます。もし接触して倒れたら、(重度障がいを持っている)選手は自分ひとりでは起き上がれません。接触プレーを避けるための独特のルールなんですね。

だからこそ、戦術を使う頭脳プレーが生きてきます。選手が全員参加する戦略ミーティングを行うなど、戦術を重視しています。健常者がプレーするサッカーよりも、高度な戦略が立てられている一面もあるんです。たとえばパスコースを作るため、パスの出先へ先に動いたり、逆にパスコースを空けたりする。

当たり前のように思うかもしれませんが、プレイヤーたちは重度障がいを持っています。中には首が動かせないプレイヤーもいるんです。でも、このような動きができるというのは、常日頃から先を読む状況判断をしているからです。彼らの普段の生活スキルの高さが垣間見えますよね。

電動車椅子サッカーのプレイヤーたちは文字通り、命を懸けてプレーしています。ちょっとした事故でも命の危険があるからです。自分もこれまでサッカーを死ぬ気でやってきましたが、彼らには敵わないですよ。
 

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活動の継続には支援が不可欠なんです


電動車椅子サッカーを続けていくには、支援が不可欠です。7団体の中でも特に支援が必要です。例えば遠征などの場合、まず電動車椅子を運ぶこともそうだし、選手の面倒を見る付き添いの介護者が必要になります。世界大会規模になると通常のサッカーの3倍は費用が必要に……。だからこそ日本障がい者サッカー連盟としては、少しでも選手やスタッフの負担を軽減されるように補助金を出しています。

大会の開催はとても重要です。まずは各地域で大会を開催することで、競技も盛んになる。さらにリーグ戦を開催することで選手の強化につながり、その上に日本代表ができてくる。仕組みは健常者サッカーと同じなんですよ。今はブラインドサッカーが強化への道筋を進んでいますが、競技自体が盛り上がることで、代表強化にも繋がっていくんです。

写真は2017年に開催された、障がい者サッカー日本代表 電動車椅子サッカー日本代表の壮行会の様子

あとは各7団体自体がお金を生み出すようになれば、もっと強化も楽になりますね。ブラインドサッカーは一部試合を有料化していますが、みんながその資金がどうやって使われているのかを知れば、試合を観に来てくれる人たちも喜んでお金を払ってくれると思うんですよ。お金の行き先や自分もそこ(競技に対しての強化や支援)に関わっていると思えば、お客さんではなく、サポーター(支援者)になれる。だから海外の競技では、試合も満員になっているわけです。

電動車椅子サッカーは、まだまだマイナーな競技です。けれども、映画『蹴る』には、競技を身近に感じるアプローチがいくつかあると思うので、そこをフックに競技の凄さや面白さ、さらに自分もサポーターになれる方法がわかってくると思います。彼らを目の当たりにすると、自分ももっと頑張らなきゃいけないと勇気がもらえますよ!

皆さんも是非、ご覧になってください。



(注1)『蹴る』/重度の障がいを抱えながら電動車椅子サッカーW杯出場に全てをかける選手たちを6年にわたり撮影したドキュメンタリー。日本代表を目指す闘いや想い、選手各々の障害、日常の介護や恋愛など、その生き様をも描き出していく。2019年春、ポレポレ東中野にて劇場公開。
制作・監督/中村和彦 出演/永岡真里、東武範、北沢洋平、北澤豪 
2018年/日本/上映時間118分
©「蹴る」製作委員会

(注2)上肢または下肢に切断障がいを持った人々がプレーする“アンプティサッカー”や、東京五輪パラリンピックの正式種目にも選ばれた、視覚障がいのある人々がプレーする“ブラインドサッカー”。“知的障がい者サッカー”、脳性麻痺の人々がプレーする“CPサッカー”、精神障がいを持つ人々がプレーする“ソーシャルフットボール”、聴覚に障がいのある人々がプレーする“デフサッカー”などもあり、“電動車椅子サッカー”を含めると全部で7競技団体が存在。

(注3)2017 FIPFA ワールドカップ:2017年7月5日〜9日の日程で開催。開催地はアメリカ、フロリダ州キシミー/優勝国フランス、第2位アメリカ、第3位イングランド

文/牛島康之 text:Yasuyuki Ushijima
photo by AFLO
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