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CULTURE カルチャー

2018.06.14


意外と難しいワールドカップの開催事情

本日6月14日の開幕戦から7月15日の決勝翌日まで、10回にわたりワールドカップに関するアレコレを語らせていただきます。これから1カ月間、是非お付き合いください!

さて、FIFAワールドカップといえば、4年に一度行われるサッカーの祭典ということはみなさんもご存じですよね。過去の大会から比べると、今のFIFAワールドカップはいろいろな側面が変わってきています。まず基本的に開催される国の10都市で試合が行われるのですが、その各都市には試合を開催できる規模のスタジアム(4万人以上収容)がちゃんとなければいけません。しかも開幕戦と決勝戦を行うスタジアムは8万人収容じゃないと開催が認められません。だから、実をいうと現状の日本では、1国だけでワールドカップを開催できないんですよね(笑)。

ロシア大会で開幕戦と決勝戦が行われるルジニキ スタジアム

観客数が多そうな埼玉スタジアム2002も6万4000人弱の収容人数だし、2002年のワールドカップ決勝が行われた日本最大級の日産スタジアムも収容人数は7万3000人弱しかありません。また地方の開催都市も4万人を収容できるスタジアムが必須。もちろん、大規模なスタジアムを作るだけでは、開催後に負の遺産として残ってしまうので、課題を残さないようにするなど、開催する国はある程度サッカーが“文化”として根付いていないといけないわけなんです。

もちろん、ワールドカップを開催するにはその国の政府の保証(国家元首の印)がないと開催できません。だから大会としては、実をいうとオリンピックよりも規模が大きいのです。今回の開催国であるロシアは国のステータスを上げようとして、ソチオリンピックとともに国を挙げて誘致しました。そのことからも、国の威信がかかっているのは一目瞭然。たとえば今の日本だと、そういった大規模なスタジアムを作るには、国の予算だけでは難しいですね。一般企業の協力がないと厳しいと思います。

また2022年のカタール大会以降は、出場国が32カ国から48カ国に拡大する方針を打ち出しています。ワールドカップに出場することでその国の経済が動くので、その出場国の経済を豊かにしたいというFIFAの狙いがあるのかもしれませんね。ペレ(ブラジル)やマラドーナ(アルゼンチン)などのスーパースターが生まれるなど熱いドラマが繰り広げられる一方、開催国の経済が大きく発展するワールドカップ。スポーツビジネスという違った側面から観ても面白いのかもしれませんね。

次回は、日本代表の初戦、日本対コロンビア戦に関してアレコレ語って行きたいと思います!

北澤 豪|Kitazawa Tsuyoshi
元サッカー日本代表。現役時代は豊富な運動量と闘志あふれるプレースタイルから、“中盤のダイナモ”と称された。現在は日本サッカー協会の理事を務めながら、サッカーの普及などに尽力する傍ら、日本テレビ系『NEWS ZERO』のサッカー解説やサッカー中継の解説などでも活躍中。

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